以前、私の友達Hが相談を持ちかけてきた
内容は「バイト先がブラック過ぎる」だった
某スーパーでの話なのだが、内容を聞くと地味にブラックなので紹介しようと思う
某スーパーのブラックエピソード
サービス残業が普通になっている
時間が迫ってきて作業が終わっていない場合、タイムカードを切ってから作業を続行している
しかも全員がそうしているとの事
ちなみに作業終わっていないに時間通りで帰ると白い目で見られるらしい
「残業代が多くなると店側が困るから」と諦めてタダ働きする人が多いそうだ
「委員会」への強制参加
「○○委員会」という名の集まりがあるらしく、毎年大会があるらしい
内容は「接客の仕方」や「マナーの良さ」とか店舗のオリジナル戦略を競う大会のようだ
練習時間は2時間から2時間半で非番の人も参加するが、この時間は時給が付かないのでボランティア状態である
問題はそれだけでなく、勤務中の人間も参加するのだ
つまり無給の人間と時給が付く人間が交ざって練習をしている
普通にアウトだろ
大会で使う物(料理見本など)は自宅で作るように指示されており、もちろん無給だ
一応任意ではあるが、拒否すると店長が「協力してくれないんですか?」って圧力をかけてくる
無給については皆諦めており、誰も文句を言わない
異常な事を平然と行う不思議
というわけでこのように地味に嫌なバイト先であることがわかった
ここでポイントなのが、働いている人たちが誰も文句を言わない状態であることである
「これおかしいやろ!」って言わないと上の人間は調子に乗るし、サービス残業&サービス労働が当たり前になってしまうわけだ
無給は違法であると理解していないのだ
そして企業内の大会への強制参加についてだが、参加を強制されているのであれば労働時間と見なされる可能性がある
たとえ任意であっても参加しないとダメな空気を作ったり、参加しないとペナルティがあるなどの証拠があればアウトだし、練習時間が「指揮命令下にある」と判断されれば完璧アウトなのだ
今回の場合は労働時間中の人間も交じっているのでアウトになる可能性が高いと思われる
更に家に持ち帰っての作業については、使用者が指示&黙認していれば労働時間になる可能性がありますが、具体的な労働時間がどのくらいかを証明するのが難しいかと思われる
何故問題が解決しないのか
相談を受けて「証拠集めて労基監督署へ相談したら?」って言っておきましたが、結局Hさんはバイトを辞めたそうです
それにしても日本って「これおかしいだろ」って言う事を避ける傾向がありますよね
私からすれば違法行為であるサービス残業に文句を言わないのは異常ですよ
他の記事にも書きましたが、ブラック企業が無くならない原因は労働者にもあると思います
労働者側が「おかしい」と訴えないので企業側が調子に乗るわけです
皆がおかしいと声をあげれば変わるでしょうし、転職するのも手ですから
別にブラック企業は潰れてもらって結構ですから!どうぞ好きなだけ潰れてください!
最後に
ブラック企業で働いているあなた!
あなたに言いたい事がある!
あなたが日々サービス残業や長時間労働をしていることは大変だろうし苦労が絶えないのはわかる(私もブラック企業に居たので)だけどね、あなたがブラック企業に従ってしまうことによってブラック経営者は調子に乗るだけなんだ
そういってもあなたは「私はこれでいいんだ」って思うかもしれない
でもね、あなただけの問題じゃないんだよ
その会社においてあなたの労働の仕方が見本になってしまう可能性があるんだよ
新しい人が入ってきて教育する時、あなたの仕事ぶりを「手本にしろ」ってなった場合、新人さんはブラック労働者になってしまうんだ
これって不幸の連鎖じゃない?
「皆やってるから仕方ないじゃん」
そう言いたくなるかもしれない
だけどこのままでは良い労働環境は手に入らない
残念ながら自分達で行動しないと変える事が出来ないんだ
もしあなたが今のブラック環境について「おかしい」と思うのであれば、新人さんに負の連鎖を与えたくないなら、ちょっとずつでいいから行動をしてほしい!
あなたの勇気ある行動を見て賛同する人も出るかもしれない、そうなればあなたの環境が変わる可能性が高くなる
責任って言葉を履き違ってはいけないんだよ
「変える勇気を持て!」
元ブラック企業で働いた私からのメッセージです
私はその環境に居た時、辞める前まで同僚達に意見を言っていました
家族を持つ同僚も今の状況ではマズイと思い転職をしました
結果今は幸せに暮らしています
会社は労働者不足で仕事が回らなくなって大変な目に合っていましたけどね