2020年のオリンピック開催都市が東京に決まり、一部では期待の声がある一方で不安の声もあります
私は「東京オリンピックは必要無し」と考えております
どうしてもするのであれば今から書く問題点を解決してからにしてもらいたい
暑すぎる日本列島
東京五輪の日程は2020年7月24日から8月9日までの17日間である
つまり滅茶苦茶暑い時期に開催されるのだ
最近も猛暑が続くが、そんな中で競技を行えば熱中症の危険もある
選手はもちろんの事、ボランティアを始めとしたスタッフ達も倒れる危険がある
規模の大きい大会だけに人数もケタ違いなので、倒れる人数もケタ違いになり救急隊も過労で倒れてしまうかもしれない
オリンピックは毎回夏に行うだけに「暑さ対策」は重要課題になっている
日本の暑さは湿度の高さから来るのが特徴である
一般的に言う「カラっとした暑さ」ではないのだ
ここ数日、とても厳しい暑さが続く日本では熱中症によって亡くなる人が出てきている
岐阜県多治見市では40度に達することは珍しくないし、東京でも35度を超えることも普通である
ただでさえ温度が高いのに湿度がプラスされるので体感温度は更に上がるし、汗の量も増えて熱中症になりやすくなるのだ
これまでの開催都市と比べて「気象条件が最悪である」という指摘もあるくらい厳しい環境なのだ
ま、運動に適さないって事だね
五輪ボランティア問題
正直言ってこういうイベントでのスタッフを「ボランティアで賄う」という考えは大嫌いです
あくまでもボランティアは自主的であることが前提であって、こういうイベント事で募集する性質のものでは無いと思うのですよ
労働力をタダで調達しようと考える姑息で卑怯な方法です
五輪ボランティアには種類が2つあります
大会ボランティア
運営主体が「公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会」で、主な活動内容が
- 観客サービス
- 競技運営サポート
- メディアサポート
- その他
となっており、活動場所は競技会場や選手村などの大会関係施設となっています
活動内容はこんな感じです
活動日数は10日間以上ですが連続での活動は5日以内となるので、会場近くに10日以上滞在しないといけないわけです
パラリンピックのボランティアも同じ条件なので、どちらの大会も参加するばあいは活動日数20日以上となります
時間は1日8時間程度(休憩・待機時間含む)
※公式HPから引用
ぱっと見、休憩時間が設けられているので問題なさそうですが、競技はイレギュラーが付き物なので予定通りにはいかないでしょうし、ボランティア不足になれば8時間以上の活動しないといけないかもしれません
「とりあえずこんな予定だよー!予定は未定!」
こんな曖昧な内容で募集人数は80,000人だそうです
ちなみに離島に住んでいる人は研修を受ける為に会場まで行かないといけません
海外在住者はテレビ電話でオリエンテーションや研修が受けれるのにね
スケジュールはこのようになっています
遠方の人は苦労しますよコレは
資料を見ているとボランティアに何でもやらせようとしている上に行き当たりばったりなパターンかと思うのですよ
ナメてますね
都市ボランティア
その名の通りで運営主体が東京都が募集しているボランティアの事です
主な活動内容が
- 旅行者に対する観光・交通案内
- 会場までの観客案内
- ライブサイト運営のサポート
活動期間は5日以上で、1日あたりの活動時間は5時間程度としています
しかし活動時間とは別に開始前と終了後に各30分程度のミーティングをするそうです
イラっとくる記述があるので紹介します
積極的に応募していただきたい方
- 東京 2020 大会の都市ボランティアとして、活躍したいという熱意を持っている方
- お互いを思いやる心を持ち、チームとして活動したい方
- ボランティア経験がある方
- 東京の観光、交通案内等に関する知識やスキル・経験を活かしたい方
- 防災・防犯・救命救急等に関する知識を活かしたい方
- 英語やその他言語及び手話等のスキルを活かしたい方
このなんというか精神論があるような書き方で尚且つ「やりがい搾取」と捉えれる書き方にイラっときますよね
都合のいい人材が欲しいだけなのでしょう、しかもタダ働きで
募集人数は30,000人、本当に集まるんでしょうかね?
安易に応募すると痛い目に合いますよ
単純に当日だけ活動するわけじゃないのです
ね、こんなに研修に参加しないといけないのです
普通に働いている人が参加出来るわけないでしょ
一応保険は無料で加入できるそうですが、交通費や滞在費は自腹です
トラブルが予想されるボランティア活動
本来のボランティアの意味から離れている五輪ボランティアですが、トラブルが頻発すると思われます
- ボランティア達が熱中症で運ばれる危険性があり、それに伴う人材不足で過労になるボランティアが出てくる
- 劣悪な環境での活動をツイッターなどで拡散されて叩かれる
- ボランティア不足を補うためにいい加減な人材を入れる
- 質が下がり更なるトラブルを起こす
- SNSで拡散
- 熱中症で亡くなる人が出る
こんな感じになると予想しています
国を問わず、ボランティアを労働力として期待するオリンピックのあり方に疑問しかありません
普通に報酬を出して、交通費と滞在費も出せばもっと集まるでしょうね
「それくらい出せよ」って話ですよ
規模の大きい大会なんだから当たり前でしょ?
対価も出せないならオリンピックするんじゃねぇよ
組織委員会はボランティア活動参加の妨げとなる要因について実態調査もしており、「なぜ五輪ボランティアの評判が悪いのか」の原因も分かっているはずなのです
「活動に参加する時間が無い」が1番で、続けて「経済的負担が大きい」が2番です
参加してほしいならこうすれば良いのが分かります
- 費用全負担と報酬を出す
- 参加者の職場に何らかの恩恵を与える
これすらやろうとしないくせに募集すんなって話です
ボランティアの健康軽視
暑さ対策の為、マラソンなどの競技は早朝に開始される予定となっています
つまりボランティアは開始時間よりも前にスタンバイしていないといけないわけですから、始発じゃ間に合わないのですので終電での会場入りが想定されます
『第4回ボランティア検討委員会』では終電で会場に来たボランティアの待機時間を「ボランティア同士の交流機会や、士気を高める取り組みを検討していく」とするそうだ
・・・つまり終電で移動してきたボランティアに仮眠の時間は無いということかな?
不眠不休のまま早朝から猛暑の中、ボランティア活動すれば熱中症の危険性が高くなるだろう
競技開始に間に合わないならシャトルバスやら、代わりの交通手段を考えるほうが賢明だろうに
ま、「暑さ対策は自己管理」と言うくらいなので、ボランティアたちの健康については考えていないのでしょう
徹夜待機をさせようとする時点でアウトでしょう
OWSの会場(お台場の海)がトイレ臭い
2019年8月11日、東京五輪オープンウォータースイミングの会場(お台場の海)でテスト大会が開かれた
テストを終えた選手達から「臭い。トイレみたいな臭いがする」という発言が飛び出し、ネット上でも話題になりました
実は東京都の一部の下水道は合流式と呼ばれる方式で、生活排水(トイレや風呂の汚水)と雨水がひとつの管に合流し、浄化センターへ流れていきます
浄化センターまでの管が一つで済むので経済的ではあると言われていますが、大雨によって雨水の量が増えると容量オーバーになり処理能力を超えるため、超過分に塩素を混ぜて川や海に放流するのです
塩素を混ぜた程度なので、完全に浄化されていませんので臭いはもちろんのこと、大腸菌も多く潜んでいますので、そんな水質で泳げば体調に支障をきたすおそれがあります
大雨の後に海や川が濁っている原因の一つなのです
昔に作られた下水道は合流式が多いので東京都以外でもある問題です
水質も問題なのですが、水温も問題のようです
テスト大会で泳いだ選手は「水温も気温も高く、日差しも強い。熱中症になる不安を覚えた」と発言したそうで、五輪当日が酷暑日だった場合はテスト大会以上に過酷な環境になるかと思われる
まあ、開始時間を早めれば水温の問題は何とかなるかもしれないが、水質の問題は深刻である
合流式の下水を分流式にしようにもすぐに出来る工事じゃないし、莫大な金額が必要である
とりあえずお台場の海で泳ぐことを止めるべきである
もし五輪前日に大雨が降れば、会場の水質が悪化している可能性が高い
選手達から訴えられて賠償問題に発展しかねない
新型コロナウイルスの流行で延期か?
2020年に入ってから流行り出した新型コロナウイルス
世界的大流行してしまい非常事態宣言を出す国も出てきました
当然、五輪にも影響が考えられます
「五輪どころじゃない」と不参加を検討する国も出てくるでしょうし、日本が「五輪を開催する!」と言えば「ふざけるな」と集中的に批判を食らうでしょう
既に延期案が出ているようです
そらこんな時期に五輪をやって感染者拡大させたら賠償問題にもなりかねません
さいごに
ボロボロの五輪になるかと予想しているので期待も何もありません
個人的には失敗して大恥をかいてもらいたいと思っています
少しは日本政府も学ぶでしょうから