トモーヌのひとりごと

レゴや音楽、政治などを扱う雑記ブログ

なぜ学校は熱中症を軽視するのか?その原因はコレだった

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今年も猛暑の季節がやってきました

館山市で高齢者が亡くなる事故が発生しており、私達も熱中症対策が必要です

 

学校現場では去年に小学1年生の児童が校外活動で熱中症になり亡くなってしまった事件がありました

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当然、担任の教師は叩かれましたね

当時、ネットの上の意見の中には「担任を裁いても根本的解決はしない」という人もいました

って事で今回は学校教育においての熱中症問題解決方法を書きます  

現場の教師に権限が無いのが問題

普通に考えて自分の生徒が熱中症になりかけていれば、直ちに授業を中止して処置しようとするはずです

しかし担任の教師は判断を誤ってしまいます

それはどうしてでしょうか?

小1の生徒が亡くなった豊田市の小学校校長はこんなコメントをしていました

「これまで校外学習で大きな問題は起きておらず、中止する判断はできなかった」

文言からすると現場の教師に中止する権限がなかったように感じますね

学校教諭はスケジュール通りに授業を行うので、想定外の対応に慣れておりませんし、勝手な判断をすれば上の人間に怒られる可能性があるので、独断で中止を決定することが難しいのです

中止するにしても、上に確認を取ってからでないと無理でしょう

なのでこの事件のように男児が「疲れた」とSOSを出しても、現場の教師が「勝手に校外学習を中止には出来ない」と考えてしまい、その結果「この場を乗り切るしかない」となってしまうわけです

児童の生命の危機が二の次になってしまっているんですね

当時、担任は校外学習を終えて教室に戻ってからも男児の様子を見守っていたそうですから、男児の体調不良を把握していたと予想されます

しかし自身に権限も術も無いから見守ることしか出来ず、最悪の結果を生み出してしまったのです

 

もし現場の教師に権限があれば

「熱中症になるから校外学習は中止!」

こう言えるわけですから、悲しい事件を起こさなくて済んだわけです

熱中症の知識が無い学校

こういう事件を起こす学校は、熱中症についての知識は皆無でしょう

  1. 中止の判断が出来ない
  2. 生徒が意識を失ってから救急搬送

完全に対応が遅くなってしまうのです

生徒が意識不明になる前に熱中症の症状が出ていたはずなのです

基本的に担任教師がすべきことは、生徒が体調不良を訴えた時点で熱中症を疑うべきなのですよ

  1. 体温測定
  2. 汗が止まっているかどうか
  3. 脂汗が出ているか
  4. フラフラしているか

こういった症状があるかどうかを確認して、熱中症と思われるならば日陰に行き体を冷やす処置をしなければなりません

熱中症は体温が上がり続けるので、まず冷やすことが必要です

こうなってくると教師が抱えれる範疇を超えているので、救急搬送か病院へ運ぶという手段も考えなくてはいけません

 

真夏になれば、校外校内どちらでも室温が35度超えるわけですから、どこにいても熱中症になる可能性があるわけですから、教室にエアコンは必須です

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事件のあった豊田市では小学校のエアコン設置工事を前倒しで進めることになりました

犠牲者が出てから動くところは行政の悪いところですね

残念ですが日本は犠牲者が出ないと変わりません

結局責任なんか取らない学校

事件があった小学校の藪下校長の発言を見ていると、責任感なんか全く無いと感じます

「判断が甘かったと言われてもしようがない」

中止にすべきかどうかの判断についてコメントしていますが、そもそも高音注意報が出ている日での校外学習は自殺行為であるということが分かっていませんね

それに子供は大人よりも身長が低いので地面からの照り返しを受けますので、我々大人よりも暑さを感じ易いのです

学校というのは事件事故が起きれば、必ず逃げるようなコメントを出します

判断が甘かったのではない、判断が間違っていたんです

「毎年行われている活動で、この日も水筒を持参して飲ませるなど熱中症に配慮していた」

この発言からいかに熱中症をバカにしているかが分かります

「毎年行われている活動」って発言が最初に来るという事は、校外活動を行うことが一番優先されているわけですから、熱中症を甘く考えていたと私は思うのです

そもそも小まめな水分補給をしても熱中症になる可能性はあるわけで、水筒を持参させているから大丈夫だなんてアホ丸出しです

 

事件のあった小学校の会見の要点をまとめたツイートがあったので引用させてもらいます

正気とは思えない話ですね

 

とりあえず謝罪して終わりがテンプレとなっている学校側の対応には虫唾が走りますね

「現場の教師に中止判断の権限を与える」って言えばまだマシなんですが

 

豊田市だけでなく、多くの学校で同じような事が起きるでしょう

必ずと言っていいほど責任逃れをするのが学校なのです

教室にエアコンをつけろ

命を落とす危険がある猛暑に対してエアコン無しは危険です

学校にエアコンをつけるのは当然だと思うのですが、まだまだ設置が進んでいないところもあるようです

ま、学校予算が少なくて設置にコストがかかり過ぎるから無理っていうのは事実としてあるんでしょう

とある学校の校長先生と話す機会があった時に「予算が少なくて厳しい」と嘆いていたのを覚えています

 

津田大介氏がエアコン設置が進まない理由を分析しています

コストの問題は現場の職員達も知っている話でしょうね

結局何をするにも予算次第になってしまうので、現実的に難しいとなってしまう

①と②は行政がOKを出せば解決するんでしょうけどね

 

津田氏も言っているんですが、厄介なのは③の精神論ですね

どうも日本は子供に我慢させる事が正解と考えているようですね

「小学生のくせに贅沢だ」

こう考えるアホな考えを持った人がいるでしょうから

 

家でもコンビニでも、車やバスに電車でも、色んな店や会社でもエアコンは普通にありますよね?

塾にもあるでしょ?

何で公立学校にエアコンを設置するのがそんな問題になるわけ?

社会全体で見たらエアコン設置しない建物って少数派だと思うのですよ

まとめ

今回確実に言える事はコレ!

  1. 現場の教師に権限を
  2. 学校側に熱中症についての学習を
  3. 教室にエアコンつけろ

これを必須項目にしてほしい

 

そして保護者の皆さんに言いたいのは「学校は責任逃れをするから注意しよう」です