トモーヌのひとりごと

レゴや音楽、政治などを扱う雑記ブログ

翁長知事が遺した事 安室奈美恵さんの追悼の言葉

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8月8日、沖縄県知事である翁長雄志さんがすい臓がんのため亡くなりました

67歳でした

彼はネット上で叩かれていた存在でもありました

特に右寄りの人間からは酷く叩かれており、度が過ぎた人格攻撃を受けていたのです

 

翁長知事の素顔、いかにイメージで叩かれていたのかを書いていきます

沢山の誹謗中傷、ヘイトと戦った

翁長知事の主な主張は「米軍基地問題」についてと、アジアとの交流を深めることであった

無論、辺野古への移設も大反対である

沖縄に昔もこれからも負担を強いるのはおかしいと、米軍基地にリンクした沖縄の経済振興策は将来に禍根を残すものである

 

沖縄の立場で考えてみれば正論を言っていますね

しかしこれを気に食わない人間もいるのです

ネット・メディアからの誹謗中傷

右派、ネトウヨと呼ばれる人たち、自称保守、自称愛国者、こうした人たちからは敵視されており、ネット上を中心に叩かれていた

基地反対派に対して

「日当を貰っている」

「テロリスト」

「反日」

このような言葉をぶつけられていた

ネット上だけでなく既存のメディアでも叩かれるようにもなり、TOKYO-MXTVのある番組では取材や確認無しに報道されていた

上記のような誹謗中傷を用いて放送していたのである

ちなみにこれはBPOから注意を受けました

翁長知事の過去の体験

翁長知事は1950年生まれである

その頃の日本は沖縄に対して差別があった

戦後、アメリカの統治下であり日本本土に行くにはパスポートが必要な時代だ

法政大学に通っていた翁長知事はその当時、東京でアパート探しをしていた時に「琉球人お断り」という差別を経験していたのだ

彼の差別との戦いは昔から続いていた

今も続く沖縄バッシング

そして今の時代でも沖縄に対する差別、バッシングは酷いものだ

でも翁長知事はこうした差別やバッシングにも屈さなかった

相次いで起きた米軍ヘリのトラブル・事故で保育園や小学校に被害が出た時、ネット上では

「自作自演だろ」

「やらせだ」

「基地問題とは別問題」

と罵られ、実際に被害に合った保育園などに「文句を言うな」といった酷い電話がきたそうだ

これを差別と言わずして何と言うのだろうか

 

日米安保の担保として沖縄に米軍基地を置く、それは事故や事件の可能性も受け入れなくてはいけない状況である

それに対して声を上げれば「反日だ、左翼だ」と誹謗中傷をされる

最低限、米軍が絡んだ事件に対しては解決・改善するように政府や我々が働きかけてもいいのに

事実上「沖縄は我慢しろ」と言っているようなものだ

「基地移設のために、十和田湖や松島湾、琵琶湖が埋め立てられたら、全国はおそらく怒りで震えるでしょう。しかし、沖縄だとそうはなりません。辺野古の大浦湾が埋め立てられても、無関心な人たちの心は痛まない」

翁長知事の言葉であるが正論ですよね

彼にとって一番の難関は「無関心な人たち」だったのかもしれません

普通の人が出来ない事をした

翁長知事のこれまでの活動は普通の人では真似出来ないだろう

誰でも批判はもちろんのこと、誹謗中傷なんかは恐怖を感じるだろう

しかもその人数が多かったとしたら、とても耐えれないのではないだろうか

翁長知事は沢山の人間から叩かれることを覚悟で沖縄の為に頑張ってきた

彼の活動を見ている人間の中にも賛同者はいる

 

沖縄経済と米軍基地がリンクしているような振興策に異論を唱えれる人がどれだけいるだろうか

沖縄に住む人の中でも

「沖縄は米軍基地無いと潰れちゃうよ」

って言う人もいる中、翁長知事は異議を唱えたのだ

 

多少上から目線な言い方にはなるが、翁長知事はとても勇気を持った人間であると思うのです

その信念は評価されるべきです

安室奈美恵さんの追悼メッセージをHPに掲載

歌手である安室奈美恵さんが自身のHPに翁長知事への追悼メッセージを「お悔やみを申し上げます」と題して掲載しました

翁長知事の突然の訃報に大変驚いております。
 
ご病気の事はニュースで拝見しており、
県民栄誉賞の授賞式でお会いした際には、お痩せになられた印象がありました。
 
今思えばあの時も、
体調が優れなかったにも関わらず、
私を気遣ってくださり、優しい言葉をかけてくださいました。
 
沖縄の事を考え、沖縄の為に尽くしてこられた翁長知事のご遺志がこの先も受け継がれ、
これからも多くの人に愛される沖縄であることを願っております。
 
 
心から、
ご冥福をお祈り致します。 

県民栄誉賞の時に翁長知事は安室さんに優しい言葉・励ます言葉・1人の沖縄県民として誇らしいという言葉を贈った

その際に安室さんは涙をぬぐったそうだ

 

言葉で人を感動や涙を誘うことは容易ではありません

翁長知事の言葉は人の心を動かす力があったのでしょう

さいごに「翁長知事の評価」

彼の活動が何年か経ってから再評価される予感がするのですよ

信念を曲げずに突き進んだ人って亡くなってからの評価が上がることってよくある話かと思うから、翁長知事もその一人になるんじゃないかなって

無関心な人たちが

「あの時、翁長知事が言っていた」

そう思える日が来るんじゃないかなと

 

亡くなってからっていうのが歯がゆいというかもどかしいものですね

とはいえ、こういう話って美談にしてしまいがちなので何ともいえないんですけど