児童虐待のニュースがよく流れるようになった今の時代、政府も重い腰を上げたのか児童福祉法などの改正案を決定したそうだ
このまま案が通れば2020年4月から施行されるとのことだ
結論から言うと全く意味が無い法案である
その理由を書いていこう
虐待を防止することが出来ない
そもそもこの手の法律の欠点は「虐待が起きた後に効力を発揮する」ところである
防止が不可能な時点で虐待から子を守ることが難しくなる
「禁止です!」って謳ったところで、虐待する親はそんなモラルがあるわけがないので子に暴力を振るってしまうわけです
今回の改正案で「介入」がためらうことなく出来るようになるそうだが、それも結局虐待が起きてからである
つまり虐待によって亡くなってしまう現実を救うことは出来ません
罰則が無い
体罰って言葉で誤魔化していますが普通に暴行・傷害なので刑法に引っかかる罪なのですよ
そもそも論で現行法でしょっ引けるのにしないのが問題です
体罰禁止を謳っておいて罰則も設けないのであれば、子を虐待するアホ親共が「体罰はやめよう」って思うわけがないだろうって話だ
こんな理念法みたいなものを作ることが意味が無い
現行法でまず対応するように働きかけるのが先である
親の体罰の境界線
親による体罰の境界線は非常に難しい
何故なら各家庭によって基準が違う点と、体罰を受けた側の捉え方によって体罰か暴力かで分かれるのである
刑法上、普通にアウトなので体罰はダメなのは間違いない
親からビンタされた子が警察の通報して親が逮捕ってなってしまうのは刑法に引っかかるからである
このように各家庭で基準も状況も違うので、一定で境界線を設けることは非常に困難である
確実に分かるのは「警察に通報したら捕まる行為はアウト」ってことだ
根強い体罰容認派
体罰容認派は「体罰によって痛みの分かる子に育つ」とアホな屁理屈を振りかざすが、全く根拠無しの戯言である
少なくとも私はそんな風に育ちませんでした
攻撃的に育ち、カッとなったら暴力振るう子に育ちましたよ
親にも仕返しもしましたし教師にも仕返ししました
このように失敗例があり尚且つ最悪なパターンに育ってしまう可能性があるのにも関わらず、体罰を必要と主張する奴等は頭が悪いのかと思いますよ
こんなアホ達には是非とも子からの仕返しを受けてほしいと願います
基本的に体罰は反則なのですよ
何故ならある程度の効果があるし、親にとっては楽な教育方法だからなのです
その代わり性格がひん曲がったり攻撃的になったりするリスクを背負うことになります
そんなリスクを背負う前に他の方法で子にペナルティを課すべきなのです
衣食住以外の物を取り上げたり何らかの制限を与えたり、暴力以外の方法をまずやることです
まとめ
こんな中途半端な改正案なんか意味無しです
「無いよりもあったほうがマシ」にもならないくらい中途半端です
もっと議論をすべきだと思います
体罰ありきで考えるのではなく、体罰をしないように最善の教育を考えるようにすべきです
幼稚園や小学生ならまだしも、中学生以上ならわが子であっても場合によっては警察に通報してもいいと私は思いますよ
第三者や外圧を使ったほうが上手くいくでしょうから