日本では新興宗教が多い、つまりそれだけ自由があるといえる
しかし全ての宗教が人の為になっているかは疑問である
「信者=儲」と考える人間がいるものだ
新興宗教だけでなく悪質なネットワークビジネスやねずみ講でも使われるのが「マインドコントロール」である
その方法と恐ろしさについて書いていく
- 某宗教団体に潜入して実感した
- マインドコントロールは洗脳ではない
- マインドコントロールはこう完成する
- 一度ハマると抜け出すことが困難
- マインドコントロールを解くにはどうしたらいいか
- まとめ「マインドコントロールは厄介」
某宗教団体に潜入して実感した
私はかねてから新興宗教に興味があった
理由は「なぜ人生を左右するほどにのめり込んでしまうのか」を知るためである
どう考えても納得いく答えが出なかった私は「実際に行ってみないと分からないな」という結論に至った
そう考えていたある日、同級生から宗教の勧誘を受けた
「これはチャンスだ」と思った私は入ることを決意
団体名を出すと何かと面倒なので「100万人以上の団体」と言っておく
いわゆるカルト教団だ
熱心な信者たちと意見交換した経験からマインドコントロールがとても恐ろしいものである事がわかったのだ
マインドコントロールは洗脳ではない
よく勘違いされやすいのがこれである
洗脳は「暴力などで精神的に追い詰めて考えを根本的に変えさせること」である
マインドコントロールは「人の考え意思決定を特定の結論へ誘導すること」である
外圧で強制的に行うのを洗脳、個人の意思決定を否定せずに行うことをマインドコントロールと思ってください
多くの新興宗教で行われているのがマインドコントロールであり私が潜入した新興宗教でも行われていた
洗脳は強制力を用いて行うせいで、あるきっかけで正気に戻ることがある
ガンダムネタでいう「強化人間」と同じである
個人の意思決定を否定して行うのが原因なので不安定なわけである
しかしマインドコントロールは「これが私の意志だ」となっているので解くことが非常に難しいのだ
マインドコントロールはこう完成する
新興宗教で目にした例を用いて説明していく
カルト団体が優秀な信者を育てる方法はこうだ
- 個人の意思を否定せずに肯定する
- 団体に入れば望みが叶うと言う
- 「あなたの力が必要だ」と思わせる
- 団体活動で達成感を与える
- いい事があったら信仰のおかげと教える
- 悪い事があったら試練と教える
- カルト活動の時間を徐々に増やしていく
時間をかけて宗教のウェイトを増やしてゆき、自分の意思で信仰を深めさせることで優秀な信者になるわけです
基本的に「選択の決断をさせる」のがポイントです
「自分の意思で選んでいる」を自覚させるために選択をさせるのです
カルト側は基本的に個人の意思を尊重しながら自分達の利益になるほうへ結論を誘導していきます
そして相手に「宗教が必要である」と思わせるように誘導し、その相手が宗教団体においての必要な人材であることを理解させるわけだ
自分を必要としてくれる存在は嬉しいものである
孤独が平気な人間は非常に少ない、裏を返せば人は誰かと繋がっていたいものだ
人間の心理を上手く突いている
一度ハマると抜け出すことが困難
マインドコントロールは自分の意思と錯覚しているので、自分が利用されている側である事が理解出来ない
周りの人間が何を言ってもダメなのだ
なぜか説明しようか
皆、自分の得意分野や専門分野があるだろう
それらは自分の経験と知識からくる産物であり、本人にとっては「正しい事」なのである
だからこそ人に説明したり持論を言えるわけだ
しかし全く知らない分野を覚える場合はどうだろうか?
最初に得た情報のウェイトが大きいのではないだろうか?
日本は宗教の自由があるが宗教についての知識が皆無である
つまり勧誘時の説明を受けた時が「初めての情報」である事が多いのだ
故に鵜呑みしやすのである
カルト側から来た情報が先になると後から得る情報に対して懐疑的に考えてしまう
仮に周りに「それは辞めたほうがいいよ」と言われても悩んでしまいカルト側に相談をする
最初の情報のウェイトが大きいので、結局マインドコントロールされたままになってしまうのだ
カルト側&本人を肯定する情報が多ければ多いほど強固な状態になるってことだね
マインドコントロールを解くにはどうしたらいいか
解除する方法は色んな人が議論してある程度の結論は出ているだろう
よく言われるのが「隔離するなどしてカルト活動から離すこと」である
私としてはこの方法はオススメ出来ない
洗脳された人間には有効だがマインドコントロールを受けた人間には危険である
例えるならば人の趣味や生きがいを奪う行為と同等なので精神的負担も大きく、リバウンドの如く余計にのめり込む可能性があるからだ
ではどうすればいいのか?
マインドコントロールに対抗するには新たにマインドコントロールをする事である
同じような方法を用いて本来の生活に戻すわけだ
これを成功させるには周りの人間が協力しなければならない
対象者のカルト活動を他のモノに置き換えていくわけだ
長い時間はかかるだろうが効果はあると断言する
ちなみに普通に脱会した人は自然にこの作業が出来たと思われる
まとめ「マインドコントロールは厄介」
今回は簡単な概要を書いたが、マインドコントロールについてはまだまだ書きたい事があるのでまたの機会に書きます
大まかな流れがこんな感じって思ってください
マインドコントロール完成のプロセスは細かく分けると項目が非常に多くなるので「これが一番の原因だ」と結論付けが困難なのだ
裏を返せば解くのも困難なわけだ
まあ厄介なものであることは事実である