トモーヌのひとりごと

レゴや音楽、政治などを扱う雑記ブログ

1985年8月12日、日航機123便の事故から33年

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8月12日の夕方といえばあの悲惨な事故この事を思い出させられます

日航機墜落事故

32年前の8月12日18時頃、123便は突然のトラブルで操縦不能になり御巣鷹山に墜落しました

山という地形に加え、夏という事もあり救助活動は困難を極めました

 

当時の話を扱った本はいくつかありましたが、数年前に私はこれを読んでいました(旧版)

この本は事故当時、医師や看護師達が経験した地獄絵図のような現場について細かく書かれています

身元確認の様子やあまりの状況に精神に異常をきたしてしまった人の話など

考えさせられる内容ですね

 

この事故は被害者の人数が単独機としては最悪の事故で、その衝撃は日本中に広がりました

単独機での事故では史上最悪

520名の命を奪ったこの事故は現在においても単独機で起きた航空事故では史上最悪です

時系列はこのような感じです

18時04分、羽田空港から伊丹空港を目指し滑走路へ

18時12分、離陸

18時24分42秒、高度約7,200mで衝撃音と共に垂直尾翼が下半分を残し破壊

18時28分30秒、機長が東京ACCに操縦不能と伝える

18時31分14秒、通常は地上との無線交信は英語で行われるが、管制部が日本語での通信を許可する

18時48分54秒、操縦席は無言だが機長の荒い呼吸音が記録されている

18時55分5秒、横田飛行場の管制官が「羽田と横田が緊急着陸準備を行っており、いつでも最優先で着陸出来る」と知らせ、123便から「はい了解しました」と返答があったが、これが最後の交信である

18時56分30秒、高天原山の斜面にほぼ裏返しの状態で墜落した

急降下していたのもあって速度は時速640kmほどだったらしい

ボイスレコーダーに記録される機長達の奮闘の様子

事故後に発見されたボイスレコーダーの音声はネットでもアップされており誰でも聞けるようになった

www.youtube.com

機長をはじめとしたクルー達は諦めずに123便を操縦していた

最後の警告音と共に「あーだめだ」と言うまで、最後の最後まで諦めなかったのだ

垂直尾翼が破壊されてしまいハイドロプレッシャーオールロス(油圧全滅)とほぼ操縦は不可能である中、

  • フラップの上げ下げ
  • エンジンの出力の上げ下げ
  • 車輪の出し入れによる空気抵抗を利用

約30分飛行し続けただけでも奇跡といえるのだ

船でいえば舵がきかない、車でいえばハンドルとブレーキがきかないという状態である

はっきり言って絶体絶命の状態なのだ

坂本九さんも乗っていた

123便にはあの坂本九さんも搭乗していました

そして彼は帰らぬ人になってしまいました

私は坂本九さんが日本の男性歌手の中で最も好きで最も素晴らしいと思っているだけに、とても悲しい話です

もし彼が今も生きていたらどんな歌を歌っていたのか・・・そう考えてしまいます

 

彼の遺作である「心の瞳」は歌うのも弾くのも、そしてアレンジするのも大好きな曲です

合唱曲でも使用されている名曲です

この曲が出来た時、坂本九さんは妻である柏木由紀子さんに

「ねぇ、ユッコ、今度の曲絶対ユッコが気に入るよ!すごくいい曲なんだ、これは僕たちの歌だよ」

と言ったそうです

彼自身がこの曲の出来を確信し、コンサートの最後に歌う予定だったそうで、当時司会業が多かった彼が音楽活動への気合いを入れていたことが伺えます

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しかしこの願いは叶わず、コンサートで披露されることは実現しませんでした

唯一、生歌の音源として残っているのがNHKの公開録音で収録された時のみです

ピアノ伴奏に羽田健太郎を向かえて行われたそうです

この収録が行われたのは事故と同じ日付、8月12日です

 

遺作であり彼が最後に歌った曲が「心の瞳」なのです

事故から33年

悲惨な事故から長い年月が経過しました

今も8月12日になると御巣鷹山へ遺族の方々が慰霊碑に足を運んでいます

あの当時、仕方ないとはいえ日本航空は激しいバッシングに合いました

機長の遺族も同じようにバッシングに合っていたそうです

飛行機は安全な乗り物ではありますが、事故になると被害は甚大なものです

 

33年も経過すると遺族の高齢化も進み、御巣鷹の尾根に上ることが出来ない人もいるそうです

我々は風化させてはいけないのです

www.asahi.com

終わりに

飛行機は便利だけど、事故の事を思うと怖いと感じてしまいますね

123便も色々な説や陰謀めいた説も飛び交っており、今回の事故も色々な憶測が飛び交っています

真相がどうであれ亡くなった人がいるのは事実です

 

123便に関する動画や番組を見ると心が痛みますね

いつ何があるか分からない世の中ですから、改めて家族や友人を大切にしようと思う