トモーヌのひとりごと

レゴや音楽、政治などを扱う雑記ブログ

【超エリート】指揮者の凄い所を3つ語る【狭き門】

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いきなりだがオーケストラの演奏を聴きにいく人はいるかな?

それかたまにやっているJ-POPとかのクラシカルコンサートに行った事がある人ならいるかもしれんね

オーケストラに必ず指揮者がいます

全く知らない人からしたら「指揮者って必要なのか?」と思うかもしれません

指揮者の事を理解したら、その必要さが良く分かると思います

※思いっきり私の主観ですのでご注意を

 

何で指揮者が必要なのか?

オーケストラの図を浮かべてくれ

ワーグナーなどの作品では100人以上の人数で演奏される

単純にすごい人数なのは分かるだろう・・・

 

100人分の音を細かく把握し仕上げるのが指揮者の仕事なのだ

各演奏者はスキルこそはあっても位置的に全体の音は把握出来ない

ピアノでも弾いている本人が聞く音と観客が聞く音が違うだろ?

自分の声だって録音して聞くと「何この声?」ってなったりする

このように演奏者というのは観客席で聞こえる音は分からないし、全体のバランスも分からない(分かったら凄い)

音のバランス、タイミング、曲の表情付け、それらを表現するのが指揮者なわけだ

 

まあ楽譜どおりに弾けるなら指揮者がいなくてもある程度のレベルは練習次第で弾けます

だが一体感だったり個性を出そうとするのであれば指揮者の力が必要である

 

指揮者のスキル

当然だが、ただ単にタクトを振っているだけではない

指揮者に求められるスキルは非常にハードルが高い

  • 耳が良い事
  • 楽譜の理解力
  • 音楽の知識
  • 指導力

これらの能力が卓越していることが条件である

ちょっと人より良いレベルでは無理です

 

 

耳が良い事

特に耳の良さは絶対必要で、これが無ければ指揮者になる事は不可能に近いといえる

100人規模のオーケストラの中で1人が間違えた音を出した場合、すぐに発見&把握出来なければいけないのだ

全てのパートの把握やピッチはもちろんの事、表情付けや音量までも聞き分けなくてはいけない

 

楽譜への理解力

指揮者ならばオケ譜を読み書き出来なくてはいけないのだ

色んな作品の譜面を読み、頭の中で音を鳴らしてイメージを作るのはもちろん、各作曲者の癖や趣向、メッセージ性も読み解くことが出来ないといけない

楽譜と言うのは本と同じで書いた人の人間性が出る、ただの音符だと思ってなめてはいけないのだ

好きなメロディーラインやコードはもちろんの事、好きな楽器や心情までもが譜面に記されるわけです

小説でいう作風と同じである

ちなみにトモーヌの書く譜面は派手な音が多く、迫力重視である

 

音楽の知識

当たり前だが音楽の知識も卓越しているのだ

クラシックならほとんどの作品を聴き、理解するのは当たり前でジャンルを問わず知識を蓄えなくてはいけない

クラシックオンリーで良いというのは個人的に間違っていると考えている

音を拍子に合わせて鳴らすのが音楽であるので、クラシックだけが音楽ではないのだ

故にあらゆるジャンルの知識は必要だ

無論、基本的な音楽理論は必須である

こう考えると気の遠くなるような時間が必要だね

 

指導力

オーケストラは大人数での演奏なので、一人ひとり得意な演奏もあれば苦手な演奏もある

趣味も違うだろうし性格だって違う

ここで大切なのがコミュニケーション能力である

人と人の関係なので意思相通が出来ているかどうか、お互い称えあっているかどうかで演奏に影響する

私は指揮者を野球監督で例える

野球も各選手で個性があるし人数も多い

監督はそれらを良く見て采配をする

必要な指導をして試合に臨む、そして結果を出す

ダメな監督から優秀な監督に交代するとチームが強くなるのは監督の指導力のおかげなわけだ

指揮者にも同じことが言える

ダメな指揮者だと演奏者達からなめられてしまい演奏に影響が出る

まとまりの無い演奏になっちゃったりする

しかし良い指揮者がタクトを振れば、メリハリのある統制の取れた演奏に変わる

 

指導力はコミュニケーションだけでなく、演奏者一人ひとりを理解出来る事である

相手を理解出来るからこそ統制が取れた演奏が出来る

 

まとめ

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よく「指揮者になるのは難しい、総理大臣になるほうが簡単だ」的な例え話がある

私としては「宝くじ1等当たる確率より低い職業」と思っている

なるために必要なスキルがあまりにも多すぎる上に運も必要である

普通に作曲家を目指したほうが成功する確率は高いといえる

 

プロの指揮者になれるだけで凄いのだ

例え名前が売れていなくてもなれるだけで凄い

 

名前が売れて成功している指揮者達は雲の上の存在といえるだろう

 

以前、ドラゴンクエストのオーケストラコンサートに行った事がある

プロの指揮者がタクトを振って演奏をしていた

基本的には良い演奏だったがパーカッションが走ったりして「うーん・・・」と思っていた

曲目が終わりに近づいた時、すぎやまこういち氏が登場しタクトを持ったのだ!

なんと本人が指揮をするというサプライズである!

すぎやまこういちが指揮をする・・・そうなった時、空気が変わったのよ

団員達の表情も変わって良い緊張感が出ていた

演奏は最高のもので、それまでの演奏よりもメリハリも表情付けも音色も文句無しだった

同じ演奏者なのか?と疑うくらい良い演奏だった

その時「指揮者の力ってすげー」って思ったのは忘れられない