クレヨンしんちゃんの野原しんのすけ役である矢島晶子さんが6月28日で、しんのすけ役を卒業なされます
正直、私の世代は「しんのすけの声=矢島晶子」であって他の声では想像が出来ません
今日はクレヨンしんちゃんについて書いていきます
初期のクレヨンしんちゃんのイメージ
放送開始時のクレヨンしんちゃんは今とは絵も声も違った
絵は単純で今ほど綺麗なものじゃなかった
そして声も今と違う印象を受ける
正確に言うと演じ方が今と違う
私の記憶では今よりも声のピッチが高くて発音も一定の高さだった
しんのすけの表情も豊かではなく、まるでポーカーフェイスのようなイメージだ
ちなみに第1話は「おつかいに行くぞ」である
BGMや効果音は今とそんなに変わらないし、みさえは今と全然変わらない演技である
ひろしの声は今と演じ方が違った覚えがありますね
しかし開始から数年すると「表情豊かな野原しんのすけ」になっていった
時間をかけて役が仕上がったって感じでしたね
子供に見せたくないアニメ
私が始めてクレヨンしんちゃんを知ったのは小学生の頃、歯医者の待合室で読んだ漫画が始まりでした
元々大人向けの描写が多く、子どもには「これどういう意味なの?」って内容がよくありました
そんなクレヨンしんちゃんもアニメ化になることでファミリー向けの内容に変わっていきました
小学校3年生の時、クレヨンしんちゃんのアニメを観ていましたが親に「こんなものを観るんじゃない!」とよく言われたのを覚えています
いくらファミリー向けの描写にしたといっても、とても子ども言動ではない「しんのすけ」のキャラクターが教育に良くないと考えられていたからです
確かに下品な表現もあるし、生意気な言動もある
親からすれば「自分の子どもがこうなるのは嫌だ」と思うのも無理はないでしょう
そのせいか「子供に見せたくない番組」に必ずランクインするようになってしまいました
親からの人気があまり無い分、子供からの人気はありましたけどね
しんのすけの言動を冷静に考えてみると、とても5歳児の言動ではありませんから同じような言動の子どもがいるなら知能指数が高いと思いますので、「あ、この子天才かも」って思う親がいるかもしれませんね
私が思うクレヨンしんちゃん
しんのすけのような子どもが実際に存在したらどうなるだろうか?
おそらく「出る杭は打たれる」の対象になっていると私は考える
彼の言動は5歳児とは思えないものであり、好きな事をして好きな事を発言して自由に生きているように見える
日本社会では浮いてしまうような人物像だ
だけどこのアニメを好きな人は多い
映画では感動をさせる内容も多く評価も高い
ということは、しんのすけのキャラクターは支持されるものであると考えてもよい
「私もこうなりたい」と考える人も多いだろう
日本社会の風習であったり同調圧力に一石を投じるようなキャラクターが「野原しんのすけ」であると思う
そんなキャラクターを矢島晶子さんは見事に演じており、これ以上の「野原しんのすけ」は無いだろう
まあ、もっとも初期の頃の臼井儀人さんがそんな事を考えていたかどうかは知る術は無いけども
偉大な漫画家である臼井儀人がこの世にいないというのは非常に残念である
まとめ
26年3ヶ月という長い年月を演じ続けた矢島晶子さん、お疲れさまでした
アニメだけなく映画やゲームでも声を出してしんのすけを演じ、今や国民的キャラクターまで上り詰めたのは誰もが認める事実でしょう