トモーヌのひとりごと

レゴや音楽、政治などを扱う雑記ブログ

オウム問題、麻原の刑執行は正しかったのか

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今年は衝撃的なニュースが続きますね

2018年7月6日、オウム真理教の教祖だった麻原彰晃と他6名の刑が執行されました

しかし「これでよかったのか?」と疑問を投げかける人もいます

実は私もそう考える人間の1人です

その理由を書いていきましょう

刑の執行による懸念

現在、オウム真理教から分派している団体は「アレフ」と「ひかりの輪」である

一般的に「アレフ」は麻原を教祖・創始者とし、その教えを広める目的を持つ団体である

「ひかりの輪」は元オウム幹部の上祐達(脱麻原派)が教団から独立して作った団体で、被害者への賠償やオウム真理教の総括と反省を置く敵にしているといわれる

 

普通に考えたら「ひかりの輪の方がまともじゃん」と思ってしまいますが、一応元オウム団体ですから麻原の影響が全く無いわけがない

今回の刑執行によって神格化した信者がテロなど起こす懸念があります

今すぐに行わなくても皆が忘れたころに起こすかもしれない

麻原を妄信している信者からすれば「国家による殺戮行為だ!」と捉える信者もいるでしょう

規模が大きいかどうかは分かりませんが、報復行為が生まれる危険はあるでしょう

執行によって失ったもの

感情論で考えても現行法や判例を見ても、麻原が極刑になるのは当然でしょうし執行も当然と考える人がほとんどでしょう

まして遺族感情を考えたら極刑以外はありえない

でも今回の執行によって無くなった選択肢があるのも事実なのです

麻原の教義の崩壊

教祖である本人が亡くなってしまったせいで、このまま神格化される可能性が上がってしまいました

本人が「私がしたこと、教えは間違っている」と宣言してくれれば正気に戻る信者もいるかもしれません

団体を終わらせる事が出来るのは教祖しかいません、本人が崩壊させるのが一番の方法かなと思ったのです

ま、「人権がどうとか」の話にもなりそうですから自主的にしてもらえればよかったのですがね

この方法は本人が生存していないと出来ないので不可能です

麻原のカリスマ研究

オウム事件を調べたり教団を調べている人なら知っているでしょうけど、麻原本人は特別なスキルも何もなかった人間でした

幼い頃から劣等感に抱え問題を起こす人間だったそうです

いわゆるダメ人間なわけです

しかしそんな人間が一つの団体を作り、最高で1万人の信者を持つ教祖にまで上り詰めました

何故こんな事が出来たのか

力による完全服従を強いて洗脳をしていたのは間違いないでしょうけど、それだけでここまで巨大な教団を作ることが出来るのか

単純に麻原本人にカリスマがあったとも考えられるわけで、何故麻原のような特に何かがあるように見えない人間にここまでのカリスマがあるのかを研究したほうが良いと思うのです

ここまでのサンプルはまず無いでしょう

研究材料としても良いし、これからの犯罪や問題の参考にもなるかなと

さいごに

安易な刑の執行は解決方法を狭めることがあるので即極刑に処すのは疑問があります

人間ですから感情的になるし遺族感情を考えたら極刑にすべきなのでしょうけど、社会に対して甚大な影響を及ぼした教団だけに総括する猶予は必要だったかなと

今更遅い話なんですけどね

もし自分の身内に被害者がいれば意見も変わる話だけに難しいです

「自分の家族が被害者だったどうする?」

王道の感情論としての反論ですが、そら感情的には「許せない」が正解です

しかし皆がその心情を理解出来るわけがありませんから意見も分かれます

関係する人間が多い問題なので、解決にも時間がかかるし方法も沢山ありますから極刑に処して本人が亡くなってしまう現状は解決方法を減らす可能性があるのです

そういう意味で今回の執行のニュースは違和感がありますね