トモーヌのひとりごと

レゴや音楽、政治などを扱う雑記ブログ

AIが精神疾患を診断する?そんな時代が来るのか

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近年のAIの進化は驚くばかりです

数年前のAIが囲碁のトップ棋士に勝ったニュースはとても驚きましたけどね

今も進化を続けるAIが精神疾患の分野に進出する動きがあるようです

journal.jp.fujitsu.com

医療の中でも精神疾患は答えがあるようで無い分野と言いますか、十人十色の言葉通りで治療方法も個人それぞれで変わってきます

そんな難しい精神医療にAIがどんな診療を行えるのか?

AIに寄せる期待

AIの恐ろしいところは人間では不可能なスピードで学習が可能なところです

リンク先にも載っていましたが、2016年に診断が非常に難しいと言われていた60代女性の特殊な白血病に対してAIが約10分で見抜き、担当医に適切な治療を伝えて女性が助かったそうです

このAIは約2000万件の医学論文を学習したそうです

このように恐ろしいスピードで学習し結果を出せるわけですねが、精神疾患の分野はどうなのでしょうか?

 

現時点ではAIに対して精神疾患を"見える化”したいという声もあり、数値化する事によって担当医以外の医者が「あー、なるほど!」ってなれば効率も良いじゃんって事だそうです

AIが導きだした数値によって、

「あなたの症状はこのようになっています」

と患者にも分かりやすくなるかもしれません

既にアプリの開発にも着手しているそうです

 

私としては経験と知識でサジ加減が大きく変わる今の精神医療に一石を投じることが出来るかなって思っています

精神科に行った事がある人は分かると思いますが、医者によって言う事も診断も変わるので「確実にこの病気です!」ってのはわからないんですよね

医者の診断で病名が決まる現状

医者だって人間ですから主観が入るので、患者と話した印象やこれまでの経験や共通点で診断をしてしまうわけです

例えそれが間違っていたとしても「社会的に正しい病名」を言い渡されてしまうわけです

AIは主観が無い(と思いたい)でしょうから、純粋に数値とこれまでの臨床例などを元に診断をしてくれるので効果が期待出来るんじゃないかなと

 

私の周りに精神疾患者が数名いましたが、いずれも精神科のおかげで完治したわけじゃありませんでした

「病院行けばまず治らない」

経験者は私にこのように言いました

AI診断の課題

いいことばかり期待してしまうAIですが、課題が非常に大きい

通常の医療とは違い、心の問題ですからカルテ一つ取っても書き方も表現も十人十色で治療方法も人それぞれ

んでもって原因も過程も人それぞれ違う

ビックデーターを作るといっても情報量があまりにも多い

そして重要なデーターとなる人材、臨床例が足りているのか?

というか「足りる」って概念があるのかも分からない

 

膨大なデーターを記憶させて、複雑な処理をしなくてはいけないでしょうから普通に考えたらスパコンが必要でしょう

精神科にスパコン1台って非現実的なので、必要なデーターだけで学習できるAIが必要になるか、データーセンターにアクセスして答えを貰う仕組みが必要かなと

我々の身近な存在になるには数十年はかかるんじゃないかなと

さいごに「これからどうなるかわかりません」

AIの進化は我々の想像を超える早さで進んでいる

囲碁のAIに対してだって十数年前の私は、

「そんなの無理さ!出来たとしても何十年後か100年後とかだろ」

って思っていましたからね

そしたら予想以上の早さでトップ棋士に勝ってしまい世界中を驚かせました

 

精神医療におけるAIも今の私達の予想を超えるスピードで進化していくかもしれません

ジャッジが難しく主観も交じる現状の精神医療にAIが協力してくれれば、診断に悩む医師をサポートしてくれるでしょう

 

医療面では期待がされているAIですが、

「世の中のAI化が進めば精神疾患が増えるかも」

こう不安視する意見もあるようですね

 

どうなるかわかりません