トモーヌのひとりごと

レゴや音楽、政治などを扱う雑記ブログ

私が人に対して「先輩後輩」と言わない理由

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実は私はこれまでの人生で、人に対して「先輩」と「後輩」を一度も言った事がありません

非常に嫌いな言葉なのです

これまでこの言葉・敬称を使っていませんが困ったとこはありません

経験上、私は必要無かったものでした

今回はその理由を書いていきましょう

たかが少し早い、年齢が上程度で偉そうにするな

私が違和感を持ったのは中学に上がった時だった

小学校までは年齢関係なく仲良くしていたのに、中学に上がるといきなり偉そうになる

「敬え」という態度だ

たった少し生まれるのが早かった程度で偉くなったと勘違いしているのである

全然理解できなかった私は小学校の時と同じように接していた

周りの人間からしたら異様だったのだろう

「そういうのやめたほうが・・・」

このように言われた事もあったが、何故ダメなのかを説明してくれた人は1人もいなかった

 

年齢以外に上と言えるものが無いくせに偉そうな態度を取る人間は大嫌いなのです

部活動においても同じような事が言えます

私より早く生まれているから部活も早く始めているのは当然なのですが、それだけを理由に無条件で年上を敬わないといけない空気が嫌いでした

「こいつが部活の創設者でも無いのに」

ただ単に私より早く始めた程度で偉くなったわけじゃない

別に私はお前の言う事を聞く義理も義務も無いし、アホな命令を私にする権利も無い

こう考えて行動していたら幽霊部員になっていました(笑)

でも上級生の中には友として接してくれる人も何人かいました

彼らは私にとって良き友人でしたし、敬う気持ちも自然にありました

 

自分が3年生になった時は、1年や2年の人の中で友達を作るように働きかけていました

「年上を友達ってちょっと」と断られたりしましたが、友達として接してくれる人も何人かいたのです

彼らは別に私をナメているわけじゃなく、同級生と同じように接してくれるのです

私はこれが一番楽な人間関係だなと感じていました

敬う気持ちは年齢関係なく持て

中学生の時の経験で私が確信したのは見出しの通りで、

「年齢関係無く敬え」でした

敬うの意味は

相手を尊んで礼をつくす。尊敬する。 

ですから、別に年齢は関係無いものです

多くの人は「敬う」と「媚び諂う」を混合しているのではないでしょうか?

 

年長者だろうがなんだろうが親切丁寧に接すればトラブルは基本的に起きません

媚び諂う態度よりも時間をかけてフランクに接するようにしたほうが年長者に喜ばれます

沢山話して接していけば冗談も言える関係を作ることが出来ます

 

今も私より若い年齢の友達はいますが、彼らに対して上から目線や先輩面をしたことは一度もありません

何故なら彼らは、私より年齢が若いだけで私が偉いわけじゃないし特別でも無いからです

私は彼らの人生を知らないし経験もしていない

偉そうに出来る要素が全くありません

なので友として接するのが自然なのです

 

そら最初は私の考えを理解してもらうのは大変でしたよ

「私を先輩と呼ぶな、私は君らより偉くない。年増なだけだ」

音楽や空手でも同じように言っていました

おかげで友達として良き関係を作ることに成功しましたね

 

「年齢の違う友達が出来る喜び」

これは私の中では最高のものなのです

体育会系の人間とトラブルになった話

私が23歳の頃のエピソードです

私には同い年のダンサーの友達がいて、その子は小学校の頃から踊り続けていました

彼は当時、mixiで「ダンスについて」や「音楽の考え方」について日記を書いていました

本人にとっては真面目な話だったのでしょうが、ある日トラブルが発生しました

彼のマイミクにはダンサー仲間やベテランダンサーがいました

その中のベテランダンサー、彼が言うには「大御所ダンサー」が日記にコメントつけてきたのです

「まだまだ半人前の癖にダンスを語るな!その年齢で何が「ダンスについて」だ!お前みたいなガキがあれこれ語る前にダンスを磨け」

このようなコメントを受けて友達は悩んでいたのです

「なんでここまで言われないといけないのか」

友達に聞くと、この「大御所ダンサー」は体育会系で上下関係に厳しい人間だそうです

続けて友達は私にこう言いました

「お前この人に何か言ってやってくれよ。俺が言うとまたトラブルになるから」

彼のやり場の無い怒りを私に託したいのでしょう

そう感じた私はさっそくコメントを打ちました

「お前こそ年齢が上なだけで偉そうにすんな。ダンスを作ったのはお前か?ダンスはお前のものなのか?何で偉そうな態度なのかを説明しろ。答えれないなら先人達が築いたものを利用して勝手に上下関係を作るなアホ。」

コメントを送信した後に本人や関係者のダンサー達からの足跡が何度も付いたりして、ちょっとした炎上状態になりました

でも「大御所ダンサー」は何も答えてくれませんでしたし、そいつのページを見ても更新も途絶えてしまったのです

後日、関係者であるダンサー達から話を聞くと、

「あの人めっちゃショックを受けていましたよー。まさか言い返されるなんて思っていなかったから」

それから「大御所ダンサー」と友達の関係は改善されたようです

 

この話から分かることは、年齢や自分が先に始めたからといって偉そうな態度を取り続ければトラブルになってしまうということです

そして周りから嫌われます

「自分は先輩なんだから」が基本的な理由であるせいか、具体的な理由を聞かれたらフリーズしてしまうのです

上下関係は楽な統制方法

年齢で「先輩後輩」を決めて上下関係を作るのは統制方法としては楽なのです

多少の理不尽が発生しても「後輩だから我慢」が通ってしまうのです

多人数になればなるほどこの方法は効果を発揮します

故にトラブルが多くてもある程度の結果を出せるのです

 

しかし人と人の関係、友としての関係を作ることは困難なのです

私達はそれぞれ人生があります

私達は人生の主人公なわけです

同じ旅なら友を多く作るほうが楽だとは思いませんか?

私はこっちを選び今も充実した生活をしています

まとめ

私は人に音楽を教える時に、

「自分の知識経験をこの人に上手く伝えるように」

を基本概念としています

上から目線で「教えてやっている」は指導者としては良くない、それで嫌われて去っていったらその知識経験に何の価値があるのでしょうか?

例え良い知識経験であっても伝え方を誤ってしまえば、相手の能力も伸びず時間だけが過ぎていきます

教える側は「伝える」を基本にすれば、相手によって指導方法も変えたり出来ますから自身の指導法に幅が広がるでしょう

この姿勢こそ「謙虚、相手を敬う心得」だと思うのです

ここに「先輩後輩」をつけると物事の前に立場を考えてしまいます

ちゃんと言うべきことも遠慮したり、横暴な態度を取ったり、余計な気を使ったりしてしまいます

はっきり言って邪魔なんですよ

これが経験上、私が人に対して「先輩後輩」を使わない理由です