ブラック企業問題で苦しんでいる皆さん!朗報かもしれませんよ
ざっくり言うと、
人手不足が指摘される企業に対して、労働環境改善を促しても是正しなかったり、過労死や悪質な長時間労働があった場合は書類送検などで厳正に対処することを明記!
今年度内に閣議決定する方針
いやー、やってきましたね
このまま行けばブラック企業にダメージを与えれますよ
過度な期待は禁物ですが、ひとまず良い方向に向かったと思いましょう
労働施策基本方針案(一部)の概要
今回提出された案では「企業文化や風土を変える事が必要」とし、長時間労働が依然として目立つ現状に対して、長時間労働対策や有給の取得促進、労働局が企業への働きかけを行うことを目的にしている
労基監督署はこれまでより監督指導を徹底させるのはもちろんのこと、労基法違反を繰り返す企業などには書類送検を行うなど厳正に対処するそうだ
業務の特性に応じた対策を推進するとしており、例えばトラック運送の長時間問題や建設業の問題、医師の長時間労働問題などなど、様々な業種に応じた対策を講じるそうだ
産業医・産業保険機能を強化もするとしており、メンタルヘルス不調などで健康が害される可能性が高い労働者を見逃さないように指導を強化していく
これまで労働問題に甘かった行政がやっと重い腰を上げたといったところでしょうね
ちなみに「書類送検」とは、逮捕の要件を満たすが逃亡のおそれがない、証拠隠滅のおそれがない、または警察が逮捕に踏み切る必要がないと判断した時に、取調べの結果を書類をまとめて検察に送ること(検察官送致、事件を処理する権限と責任を警察から検察に移ること)で尚且つ、被疑者が身柄拘束されていない状態のこと
ま、逮捕されるレベルってことは間違いない
しかし問題も?
まず労基監督署の職員を増やす必要がある
現時点では職員を増やす動きは無いので、現場の職員が過労になる可能性がある
取り締まる側が過労では本末転倒である
国は職員不足の対策で労基監督署の業務の一部を民間委託する方針のようだ
これでは機密が漏れる心配もあるし、厳正な対処が出来ると思えない
随分矛盾した話なのである
形だけの政策かなと思うね
おそらくだが案が通っても反映するまで時間はかかるし、現場の職員じゃ回せなくなるので今と変わらない状態になると予想される
そもそもブラック企業問題で一番やらねばならぬのは労基法の罰則強化である
致命的な罰則を科せばブラック問題は随分と無くなるだろう
事実上、人員的に無理なのに「取締りを強化します」って言うよりは今の人数で出来る政策を取るのがセオリーだ
ってことで今の人員、現状を考慮して現実的な案は「労基法の罰則強化」である
そして労基法を知らない人間が多すぎるのも問題だ
いくら取り締まりを強化したところで、労働者側に知識が無ければ訴えることすら出来ず問題が表に出てこない
まとめ
一見喜ばしいニュースではあるが、過度な期待はしてはいけない
今まで国が行った政策で私達に有益なことがどれだけあっただろうか?
ほとんどが期待ハズレである
ブラック企業対策はこれまで通り、知識をつけて自分で対策するのがベターだ