今から約3年前、戦場ジャーナリストである安田純平さんはシリアで消息不明となった
その後、武装勢力に拘束されたことが判明し安否が分からない状態が続いたが、2018年10月19日頃に開放が決まり安否が確認された
ホッとする話題なのだが、ネット上では「自己責任」を問う声が散見される
私としてはここで自己責任を振りかざすことには反対である
驚きの自己責任論者の多さ
ツイッターで「安田純平」と検索すると喜びの声も多いが、自己責任論者のツイートも沢山出てくる
私が気になったのはこれだ
さて、長らく武装勢力に拘束されていた安田純平ことウマル(韓国人)さんが解放されましたが、来日してドヤ顔でインタビュー画像がTVに溢れる前に彼の言動を復習しておきましょう。
— 遊び人の中さん (@Azlaelx) October 23, 2018
はい、これだけのことを仰るのですから、日本政府を批判できる立場とはとても思えないので楽しみですね。 pic.twitter.com/D4yDjEnT5c
この方は安田さんの過去のツイートを引用しながら批判をしています
筋は通った意見なので一見反論しようがないのですが、テロ組織による拘束は個人の責任の範疇を超えており国と国の問題にも発展するレベルの案件なのですよ
なのでたとえ安田さんが何と言おうとも日本政府は対応しなくてはいけません
もし日本政府が「いや自己責任なので対応しません」って言えば、世界中から非難を浴びることになるでしょう
国家は個人じゃないので自国の民をほったらかしにすべきではないってことです
とはいえ安田さんの過去の発言を見ると「おいおい」と思うところはありますから、安田さんには言動に注意してほしいです
このツイート主の批判はある程度理解出来るのですが、問題はこのツイートへのリプです
この酷いツイートを見てください
せっかく助かった命に対して「消えろ」と言わんばかりの暴言の数々
自分と別に関係ないのにここまで憎悪を表せることが恐ろしいです
まるで親の仇のごとく安田さんを叩いていますね
人間ここまで残酷になれるのですね、はっきり言って狂ってますよ
何度も言いますが、武装勢力に拘束された時点で外交案件ですから個人の責任の範疇を超えています
故に安田さんに「自己責任だから帰ってくるな!何で助かったんだ?」といった批判は道徳的に問題があります
安田さんの発言は確かに煽り過ぎです
あんなタンカ切ってしまったのは彼が悪いですし責められて当然です
何も出来ない日本政府
安田さんが解放されるきっかけになったのはカタールのおかげである
カタールが身代金を支払ってくれたからだ
その額は日本円で約3億3700万円である
カタールは国際社会へのアピールもかねて今回支払ったらしい
その上で「日本政府はテロ組織への支払いを拒否した」とも指摘
まあ「日本政府って自国民の為に何もしないのね」と言わんばかりの話である
安倍総理は意表をつかれたかのような顔をして首相官邸でコメントをしていましたね
安田純平さんの解放に、なぜか、嬉しくなさそうな、安倍晋三。本当は、解放されてほしくなかったのかも知れない。
— モア・リベラル☆勘違い保守は不要☆泥船国民民主から避難しよう (@make_the_peace7) October 24, 2018
4日前に保護されていたのに、官邸が知ったのは昨夜夜19時。全く蚊帳の外だった証拠。 pic.twitter.com/zuG5HZi9mC
とまあ、4日前の保護を知らなかった日本政府は間抜け丸出しってわけだ
まとめ
今回の安田純平さんに対して「自己責任」を振りかざすのは酷な話です
自己責任が適用される範囲を考えれば分かるでしょうけど、テロ組織に拘束されても個人の責任を問えるわけがないでしょう
彼の発言はダメなのは事実だが、現実的に「自己責任」では無理な案件になったのも事実である
発言に問題があったとはいえ、拘束された人間をここぞとばかりに誹謗中傷するのはモラルが欠如していると思うので控えるべきだ
私としては安田さんに過去の発言の反省と、これからの活動について記者会見を開いてほしいと願います