トモーヌのひとりごと

レゴや音楽、政治などを扱う雑記ブログ

安田純平さん記者会見!拘束生活について話す

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シリアで3年4ヶ月ほど拘束されていたジャーナリスト安田純平さんが帰国後初めての記者会見を開きました

日本中で「自己責任論」やら「ジャーナリズム」について様々な意見が飛び交っています

本人の記者会見で何が見えてくるのか

拘束生活の内容

2015年5月ごろにトルコ経由でシリアに入国し、イスラム国の資料を手に入れた

より詳しい資料・情報を求めていた

イスラム国以外の組織同士がイスラム国に対抗するために協力関係と築き同盟を結んでいた

アサド政権とイスラム国の真実、反政府組織をより深く取材をするために現地で行動

ある日「案内する」と言ってきた2人の男にパン工場の事務所に連れていかれた

そこで荷物を置いていくように命令されて安田さんは近くの民家に監禁される

拘束の理由はスパイ容疑である

それから監禁場所を転々とし、一戸建ての民家で完全監禁状態となる

武装組織は安田さんを使い「日本政府に金を要求する」と発言し、安田さんはここで自分が人質になったことを知る

安田さんは組織から「日本に送るから個人情報を書け」と言われ、書いたメッセージはアメリカにある日本領事館に送られた

日本側からは「金を払う用意はある!組織名を教えてくれ」と返事が来るが、武装組織は自分達の組織名を言わなかった

理由は身代金を受け取ったと同時に空爆を受ける可能性があるからだ

それに他の組織に自分達の動きを知られることも避けたかったようだ

監禁された民家での暮らし

なんと衛星番組を観ることが出来るテレビがあり、もちろん電気も通っているので安田さんはテレビを観ていたらしい

窓も開けることが出来、意外と過ごし易い環境だったそうだ

トイレは部屋の中に無いので、1日2回組織の人間が食事を運んでくる時に行く

その時は見張りがつく

食事は組織の人間達と変わらないものを提供され、鶏肉やシリアのスイーツ、トルコ料理などが出るほどだったらしい

食事を包む紙がトルコの新聞であったことから国境近くで監禁されていると安田さんは思ったようだ

監禁場所の民家の周囲にも多数の民家があったそうで、年配の女性や子ども達の声が聞こえたりイスラム教の礼拝の声が聞こえたりした

あくまでも予想だが、監禁されていた場所は住宅地ではないかと思われる

拘束されてしばらくはこのように待遇の良い扱いを受けていたそうだ

 

一時期は組織の人間の機嫌が悪くなり安田さんは暴行を受けるなど、扱いが酷くはなったが、日本へのビデオ撮影を終えた後はまた対応が良くなった

食事の間にカップ麺やスイーツなどの食べ物を持ってきてくれたり、組織の人間から命を奪う意思が無いと言われたりと、安田さんはそのうち解放されるのではと思っていたようだ

またしても監禁場所を別の場所に移され、そこでも基本的には待遇は悪くはなかったようだが他の人質と思われる人間の拷問による叫び声は聞こえてきたり何かの着弾音が聞こえてきたりと物騒な雰囲気の場所だった

ある時期から安田さん本人も拷問を受けたり、行動に制限を設けられたりしたそうだ

そんな生活を40ヶ月を過ぎたある日「今から帰す」といきなり言われ車に乗せられた安田さんは入管施設に運ばれ事務所で「解放だよ」と言われた

安田さんに対して思う事

まず無事に帰ってきたことは良かったと思うし意外に健康そうで驚いた

彼のジャーナリズムについての発言も出ており私としてはそれに注目したい

「知りたい」「知ってほしい」という思いが彼を動かしているのでしょう

戦争とは国家と国家の争いで色んな理由で人の命が奪われる

たとえ国家が正義を謳っているとしても攻撃すれば人命が奪われるわけで、「なぜ犠牲にならないといけなかったのか」「そんな国家の行いを国民がそれで良いと考えるのか」の判断材料は必要である

では判断材料はどう作るのか

国家から提供された情報だけでなく第三者から提供されたもの必要で、実際に現地で情報を取る人は絶対に必要であるわけである

安田さんの発言を聞いていると「情報の偏りはダメであること」「その情報を取る人間は絶対必要であること」が一番重きを置いているのかなと思いましたね

彼のジャーナリズムは間違ったものではないと私は考えています

が、しかし

彼はこの期に及んで「自己責任」という言葉を使っております

日本に対して謝罪するのは別に良いとして、今回の話は自己責任で取れる範疇では無い事である理解したほうが良いかなと思います

それについては過去記事に

たとえ安田さんが「自己責任」と言ったとしても起きた事件はそんな範疇を超えており、早い話が責任取れないレベルなのです

安田さんとしては「起きた事を可能な限り説明するのが責任」といった認識なのですが、事件そのものの責任は取ることは出来ないでしょう

自己責任発言は空虚なもの

皆さんも思いませんか?

自分が取れない規模の案件について「自己責任です」って言っても空虚なだけってことに

自身の体験を話すことで責任を果たせばいいんですよ

だってテロ組織に拘束されたことについて「自己責任」って言ったところで「じゃあどう責任と取ってくれるんだよ」って話になっちゃいますから、余計に批判を浴びることになるでしょう

出口の見えない論争になるのがオチですから、こういう発言は控えるべきです

 

でも無事で帰ってこれて本当に良かったですね