トモーヌのひとりごと

レゴや音楽、政治などを扱う雑記ブログ

元旦に休む選択をした幸楽苑【昔に戻るか?】

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大手のラーメンチェーン店である『幸楽苑』が年末年始、12月31日の15時から1月1日終日、フードコート店以外での店舗を休業にするというニュースが話題になっています

公式アカウントでこのようにつぶやいております

私も賛成です!

では今回は「元旦の休業」について書いていきましょう

幸楽苑の決断

元旦に休業するだけで売り上げ2億円を失う事になるそうで普通に考えたら痛手ですが、幸楽苑は何故決断出来たのでしょうか?

公式ページには『2億円事件』と題し、このように書いてありました

いつからでしょうか。お正月にいろいろなお店が営業するようになったのは。

私たち幸楽苑も、いつしか年中無休のらーめんチェーン店を売りにしていました。

 

たしかに、企業にとって売上は大切。株価も大切です。

でも。それよりもはるかに大切なことがあります。

新社長になってはじめての仕事は、1月1日の売上およそ2億円を失ってでも、その大切なものを守ることでした。

 

それは『働く人の気持ち』です。

 

サービス業で働くことは、みんなが休む日に働くこと、ではありません。

働く人にも家族がいて、みんなに等しくお正月はやってきます。

 

そこで、64年の歴史ではじめて、普段一生懸命働いてくれている社員のために、大晦日の夜と元旦を、休業させていただきます。

 

働き方改革を、お正月にも。日本のお正月を変える、小さな事件となりますように。

お客さまだけでなく、一生懸命頑張っている社員にも『幸』せで『楽』しい時間を。

来年も、まだまだ未熟な私たちをどうぞよろしくお願いいたします。

文面を見る限り「なるほど、確かにその通り」と思わせてくれますね

昔は元旦に開いている店があまりなく、みんな家でのんびりしたり初詣に行ったりとほのぼのした過ごし方をしていたものです

しかしいつからか多くの店で年中無休で年末年始も開けるようになって、元旦に店を閉めるほうが珍しくなってしまったのです

お客様至上主義な風潮が強い現代において幸楽苑の決断は素晴らしいといえますね

労働者も人であることを忘れるな

「うんうん」と頷いたフレーズが、

サービス業で働くことは、みんなが休む日に働くこと、ではありません。

働く人にも家族がいて、みんなに等しくお正月はやってきます。

これですよ

もうね、「その通りです」と言うしかない台詞です

サービス業って聞くと奉仕者のようなイメージがあり、皆が休む日やしたくない仕事の印象が強いと思うのですよ

そしてお客様第一に偏りすぎたことによって、サービス業で働く労働者の立場が低くなってしまいました

「お客だから」と無理強いをさせられているサービス業

 今の日本人は労働者も一人の人間であるということを忘れているんじゃないでしょうかね

とはいえ安心は出来ない

今回の幸楽苑の決断は、内容そのものは良い事だし見習うべきことですが、元々ブラック疑惑がある企業だけに「パフォーマンスじゃないのか?」という疑問もあります

不良がたまに良い事をするとギャップにより評価が高くなる理論とよく似ています

そして『2億円事件』と題しているところもパフォーマンス要素が満載です

実際のところ、これだけ話題になれば広告としては最高であり、2億円分の広告は出来たんじゃないでしょうか?

だとすれば損失とは言い難いでしょう

社員に対するパフォーマンスにブランドイメージもアップ、戦略としては素晴らしいのは確かですが、ずっと続けるのかは疑問ですしフードコートは営業しているので手を上げて喜べません

 

例えばこの流れが流行って多くのサービス業が元旦休みになった場合、どこかの企業が利益を得ようと「ウチは営業します」って言い出すでしょう

最初の内は社員に手当をつけても元旦営業を行う企業が少なければ採算取れるでしょうが、また皆が元旦営業するようになれば利益も減るので手当もつけなくなり、結局元通りになってしまいます

この問題は良くなったり悪くなったりと安定しないのです

まとめ

幸楽苑の決断は素晴らしいが、この流れはずっと続く保証は無いので常に声を上げ続ける必要がある

「元旦は休もうぜ」をずっと言い続けないといけませんね