トモーヌのひとりごと

レゴや音楽、政治などを扱う雑記ブログ

職業に貴賎なしは幻想。職業差別は無くならない

f:id:tomooooon-jesse-oitan:20190202162901j:plain

世の中には沢山の仕事があります

ホワイトカラーにブルーカラー、昼の仕事と夜の仕事

それぞれ給与や待遇の良し悪しイメージがあり、それに伴い職業差別も発生しています

無論職業差別は良くありませんし差別根絶が理想ですが、それは途方も無い時間が必要で現実的じゃない

根強い職業差別が何故無くならないのかを書いていきましょう

職業差別が出来るまで

まず要因は三つある

  • 国、業界の過失
  • そこで働く人間(経営者も)の評判
  • 第3者の評価

これらの要因が重なり長い時間を経て偏見が生まれ差別に繋がるのである

昨日今日の話ではなく「数十年前」とか「祖父母の世代」から始まっていることが多いと私は考えている

ではそれぞれの要因を細かく解説していこう

国、業界の過失

国、業界の運営に問題がある代表的な業種は介護職だろう

「介護は安給で結婚も難しい」

「底辺だ」

「女の仕事だろ」

これらの差別発言の根本的原因は待遇の悪さに直結する

労働者側が待遇を良くすることは非常に困難なので、国と業界が改善しなくてはいけないのにほったらかしにするので「私は働きたくない」という人を増やし、それに伴い偏見も生まれて職業差別に繋がる

そしてイメージをよくするのも国と業界がしなくてはいけない

私の友人に「女の仕事だろ」と馬鹿にする奴がいたのだが、こいつは「女の仕事は低賃金」という考えを持っていた

もし介護職が待遇良い職業であれば、こういう馬鹿にする奴が少なくなるだろう

まあ最も、待遇良くなればなったで妬む発言が生まれる可能性はあるだろうが

 

「介護職は大変だけど立派な仕事だよ!」

↑こういう言葉は響きが良いが問題解決に全く役に立たない

そら待遇が悪すぎる業界に大手を振って行きたいわけがないだろって話だ

入る前から不満要素が見えているのだから

給料を上げろ!待遇改善しろ!単純労働って言うんじゃねぇよ

これが職業差別を無くすための必須要素なのだ

そこで働く人間(経営者も)の評判

これは私が働いていた業界(し尿・産廃)が該当する

他だと夜の仕事や“アレ”なビデオの仕事だ

高給である事が多いが世間からのイメージは良くない

私がいた業界では「職業で相手先に結婚反対された!」こともあったし、夜の仕事なんかは履歴書に堂々と書けないだろう

どれも世の中にとって必要だから存在している業界なのは確かだろうが、評判が悪くなってしまった原因の多くはそこで働いていた人間の評判が悪かったところにある

昔、私がいた業界には反社会的組織のような人間や背中に彫り物がある奴、前科者や警察のお世話になったりと問題が多い人間が多かったのだ

当然ながら業界そのもののイメージも悪くなる

「なんか怖いから近寄りたくない」

「汚いから」

元々仕事内容がネガティブなイメージが付き易いのに、働く人間の評判まで悪いとストップ安のように評判が下がるわけだ

夜の仕事やアレなビデオ業界は反社会的組織の存在や違法行為で摘発を受けたり、世間を騒がす事件が目立っていた

働く人間に加えて経営者の素行の悪さも加算されていく

恵まれない環境で育った人、借金が多くて苦労した人などがこの業界で活躍しているところをピックアップして放送していたテレビ業界にも要因はあるが、実際にそのような人がいるので嘘では無い

これら長い年月を経てイメージを作り上げてしまったのである

現代では偏見がかなり少なくなったが、正直「他人事だから」なところはあるだろう

「自分の身内に勧める業種ですか?」と質問されたら、胸を張って「はい」と言えるだろうか?

私は自信が無い

「立派な仕事」とか「必要な職業」って言ってくれるのは嬉しい、しかしそれは他人だから言えるのだと感じる

今働いている人が偏見・差別の原因ではないだけに悔しいものである

第三者の評価

これが最も厄介な要因である

上二つは原因がはっきりと分かっているので何とかなるかもしれないが、第三者の評価は主観が基本な上に噂や報道で上下する

解決することは不可能に近い

悪意がある者、悪気が無い者、思い込みで発言する者、歴史から発言する者、実体験で話す者、まさに十人十色なのである

解決しようにも個人レベルではどうしようも無いのでテレビなどの大規模な放送網・宣伝網が効果を発揮する

しかし放送する側が偏見を持てば最悪な結果を生む

 

主観だけに厄介なのだ

職業差別は無くすには?

皆が他人に無関心かモラルと幸福度が高ければ職業差別はほぼ無くなるだろうが、そんな世の中が来る可能性はゼロに等しい

「職業に貴賎なし」って言葉をよく見かけるが、所詮綺麗事に過ぎないと感じる

村社会がある日本では自分達とは違う存在を認めようとしないので差別が日常的に行われやすいのだ

では海外ではどうだろうか?

海外は海外で職業差別はあるのだ

日本も海外も建前上「差別はダメだ」としているが、現実問題として差別が未だにある

長い年月をかけて作りだされた差別を無くすことは容易じゃないのだ

 

こんな事を言っては夢も希望も無いが、

ほぼ無理!

すぐ無くせる方法があるなら教えてほしいくらいだ

『個人主義』が正しく教育される世の中が来る事を願う