何故かはわかりませんが日本って「音楽と政治は別であるべき」という論調がありますが、本来であれば「音楽と政治は切っても切れない関係」なのですよ
SUGIZOさんが山本太郎さんの応援演説をしたそうで、ファンの中から「政治発言はちょっと・・・」という声が出ているらしいです
私からしたらSUGIZOさんは正にロックな男ですよ
では音楽と政治について書いていきましょう
音楽の歴史を見よう
音楽の歴史を見れば、いかに音楽と政治が強く結ばれているのかよく分かるはずである
クラシック音楽を好む方なら分かるだろうが、昔の作曲家達は政治案件を普通に受けていました
国家や軍歌、行進曲などは正に政治案件でしょう
ググれば嫌ってくらいそんな話が出てきます
権力側の音楽、反体制の音楽、社会風刺の音楽といったように、政治色が強い楽曲は多いものです
音楽家は何だかんだ言っても、不特定多数に対して自身のメッセージを発信しているのである
そもそも政治とは?
「誰かに自身の思いを伝える」って基本的に政治色があると言えます
政治って何も直接国家に関わることだけじゃない
結局、国は人々の集合体なので、聴衆に自分の主張をすれば国の意識にも影響が出る
間接的に社会に影響を与えることも政治的な行いでしょう
広辞苑にはこう書かれている
「人間集団における秩序の形成と解体をめぐって、人が他者に対して、また他者と共に行う営み。権力・政策・支配・自治にかかわる現象。」
人と人の関わり、集団同士での関わり、そして国家の関わりまたは争いを示すわけ
選挙だけが政治行為じゃないのである
ロックと政治
一言にロックと言っても多種多彩である
ロックンロールやパンク、ヘビメタやゴス、プログレッシヴなどなど数えられないくらい種類がある
初期のロックは恋愛チックなものだけでなく、セクシュアルや社会に対する反抗、社会的な出来事などのテーマを扱っていた
社会に一言物申す!っていうのもあったわけである
逆に問題行動を起こしてしまい警察のお世話になったりと、悪い見本として社会に影響を与えてしまう奴もいる
良くも悪くも社会に主張をぶつけているのである
・・・まあもっとも、これは別にロックに限ったことじゃない
ヒップホップだって同じような主張を込めた楽曲があるからね
音楽は主張を兼ねている
所詮、音楽は自己主張の方法なのである
楽曲を披露したり楽器を演奏するってだけで、画家が絵で主張したり落語家が公演で社会風刺のネタをしているのと本質は同じである
なので「音楽に政治を持ち込むな」といった発言は、言論を封殺するのと同じであり危険な考えであると私は思いますね
音楽家だって人間なんだから言いたいことだってあるわけです
政治発言を否定するな
SUGIZOさんのように自分の主張を貫くのは間違っていないし、その行為を否定するのは表現の自由に制限を加えようとするようなものです
批判するなら内容を批判すべきで、「アーティストが政治発言するな」は間違いです
韓国のアーティストが政治発言をしたり公演中に主張したりして、そのたびに炎上したことが幾度もありましたね
そら反響も大きいし、私達日本人の中からは特に反発が出るわけですが、彼らは音楽で自分達の主張をしているだけなので、内容は別としても行為自体は間違っていないのです
勝手にタブーにすんじゃねぇよ
しかし日本というのは音楽家の政治発言を嫌う傾向がありますね
音楽家だって一人の人間であることを忘れてはいけませんよ
もしかして芸術に純潔さを求めているのでしょうか?
もしそうなのであれば考え直すことをオススメしますよ
人が誰かに音楽で主張する時、社会に向けて発信するとき、それが政治的な発言になることは普通なのです