ツイッター上でこんなつぶやきを見つけました
おっさん「昔はもっと働いてた!」
— ブラック企業アナリスト 新田 龍 (@nittaryo) 2018年5月9日
↓その頃の仕事って?
・書類はすべて紙に手書き。保存も紙なので捜索に超時間かかる
・計算は電卓かそろばん。プレゼン資料は模造紙かOHP
・見積は郵送かFAXして、到着後固定電話でやりとり
⇒今なら秒で終わる仕事に余計な時間かけてただけ。真に受けなくてよし
いやー、納得しかない話ですね
このつぶやきのような人間は自分が頑張ったことが誇りであり、自慢したい症候群なわけです
昔と今では労働に使うツールが違いますから当たり前なのですが、昔の考え方の人間にはこれが理解出来ていないわけです
そのおかげで良いツールが出来て業務効率化しても問題が発生してしまうのですね
今回は効率化しても労働者にとっては得ではない話をします
効率化=業務数が増える
昔では時間がかかる業務も今の時代では短時間で済みます
パソコンの発展が一番の起因ですし、通信技術の発展も大きく影響しています
普通に考えたら「業務が早く済むから労働時間も短時間でいいじゃん」ってなるんだろうけど、実際には余った時間に業務を追加してきます
結果として会社は儲かるけど労働者は疲れるだけという図式が生まれるのです
日本では仕事が早い人ほど損をしてしまいます
ツールの発展で業務効率化すればますます損をする人が増えるのです
賃金が増えない
業務効率化して追加業務をすれば給料アップや手当が付いてほしいものですが、実際にはそんな手当をつけない企業が多いのです
せっかく沢山の業務をこなしても賃金が増えないとモチベーションが下がってしまいます
日本はただでさえ賃金アップしにくい国です
特に技術者や研究員の待遇は酷く、人の命を預かる保育士や介護士の給与もとても低いのです
介護の分野ではロボット技術の研究が進んでいるそうですが、現場に普及したとしても介護士の賃金は上がらないと予想しています
おそらくこんな感じになるかと
- 介護の現場にロボットが普及する
- これまでよりも少数で運営が可能に
- 一人当たりの担当老人数が増える
- 給料は据え置き
- これまでより過労になる可能性が
業務がこれまでより効率化して、1人で出来る業務の幅が増えても利を得るのは企業側であり労働者は得をしないのです
効率化の迫害と言えるわけです
賃金に関しては市場の影響も受けるでしょうから何ともいえない面はありますが
一度レベルを上げると下げられない
便利な物を使うと元に戻れなくなるのは皆が経験しますよね
自転車ばかり乗っていた人がバイクや車を初めて乗った時に「何て便利なんだ」と感動するものです
その後に自転車を乗る場合は趣味や節約などの理由でしょう
仕事に関しても同じ事が言えます
職場での業務で「疲れるけどこうした方が早く出来るぞ」となった場合、次からその方法になり元のやり方に戻ることはほとんどありません
新しい方法のおかげで時間が余れば追加業務が待っており賃金にも影響しません
まとめ
業務の効率化って聞こえはいいけど労働者にとっては良くない結果を生みます
贅沢を言うならば「8分目くらいで1日の業務を終えたい」が一番なのでしょうが、多くの企業はその考えはありません
皆さんの職場にもこんな人いませんか?
適当に仕事をして皆より働いていない人
こういう人は一番単価の高い労働者なのです
言い方を変えるとお得な人なのですよ