今日は音楽の話だ私が好きな日本の作曲家は何人かいる
- すぎやまこういち
- 久石譲
- 田中公平
- YOSHIKI
今回はこの中の「久石譲」について書いていこう
久石譲とは
日本を代表する作曲家、ジブリ作品で有名である
北野武の映画の音楽も担当しており「あ、この曲どこかで聴いた事がある」と印象を残す曲を書く
ヴァイオリン、トランペット、ピアノを演奏する事が出来、ミニマル・ミュージック、ゲーム音楽、現代音楽、ポップス、クラシックと幅広い音楽を作曲出来る力の持ち主である
彼の作曲した曲は「久石譲の音」と分かるような特徴があり、独自のスタイルを確立している
本人曰く「ピアノは上手くない」だそうだが一般人からすれば非常に上手いレベルであり、ピアノ演奏も彼の個性が出ている
ミニマル・ミュージック
彼の音楽を語るにはミニマル・ミュージックは外せない
ミニマルミュージックとは「いくつかのトラックをループさせつつ、音を足したり展開したりする音楽」で彼の作品の中でもよく見受けられる(ジブリ映画のBGMなど)
民族色が強いBGMでも使われている作曲技法だが、元々は1960年代にアメリカで生まれた音楽様式である
久石譲は学生の時にミニマル・ミュージックに魅せられて音楽の道に行くことを決意したそうだ
音楽家として活動し始めた頃はゲーム音楽も担当した事があるのでここに貼っておこう
久石譲スタイルの確立
ジブリ映画では有名な作品である「風の谷のナウシカ」で彼の作風が認知されて脚光を浴びることになる
この時点で久石本人の個性が確立されており、以降の作品でも「あ、ナウシカの音楽と同じ人だ」と分かるようになった
私がオススメするこの時期の久石譲の作品に「NHKスペシャル 驚異の小宇宙」のサウンドトラックがある
これは一度聴いてほしい
彼の作風がよく理解出来る作品なのだ
かつてはVHSでも売られていたが今はもう手に入らない番組である
サントラは一応あるが通常の中古店ではほとんど置いていない
ノスタルジックな作風もモノにする
90年代の久石譲の作品はどれも似たような特徴があり「この曲も久石譲のか」という印象があった
北野映画の「菊次郎の夏」のメインテーマである「Summer」はとても有名でありピアノで演奏した経験を持つ人も多いだろう
ところが90年代後半から彼の作風に変化が起きる
誰もが聴いた事があるであろう「金曜ロードショー」のテーマだ
今この曲を聴くと「ハウルの曲?」って思う人もいるかもしれない
80年代から90年代にかけての彼の作品とは違うテイストの曲であるが、でもどこか彼らしい音使いである
その後も「ハウルの動く城」のメインテーマである「人生のメリーゴーランド」でも同じ作風である
一言で言うなら「ノスタルジックな作風」ってとこだろう
この作風で最も凄いと思った曲がこれだ
フランスの映画「
聴けば分かるが最高傑作といっても過言ではない大曲だ
日本では未公開の映画らしいので知らない人がほとんどだ
一応サントラは売っているが希少なものなので中々手に入らない
彼が最も力を発揮するのは「和&中華音階」
アジアンテイストな曲を書かせたら久石譲と言ってもいいくらい彼の印象は強い
「もののけ姫」を聴けば分かるがメロディーラインに和や中華の音階が使われている
これによりアジアンテイストな印象を与える事が出来る
作曲方法については過去記事に書いたので読んでみてくれ
メインのメロディーは和&中華音階なのに、他のオケパートとの調和が見事に取られているのが彼の作品の凄さである
私が音楽家「久石譲」の数多くの曲の中で最強を選ぶとしたら間違いなくコレだ
「Asian Dream Song」
多少失礼に言い方になるが、私は彼の才能全てがこの曲に詰まっていると思っている
初めて聴いたのは中学生の頃であまりの素晴らしさに興奮して寝れなかった位である
フィギュアスケートの羽生選手の使用曲でもある
上のリンク先のバージョンは彼のベストアルバムに収録されたもので最も壮大で派手な仕上がりである
まとめ
どうだっただろうか、久石譲という音楽家の魅力を少しでも分かってもらえただろうか?
自分の作風を作り出せることは技術会得よりも遥かに嬉しいことであり誇れるものなのだ
彼の音楽を聴けば音楽性を養うことは出来る
私も久石譲の楽譜を研究していたが「うん、やっぱ天才だな」って思う点は多かった
「ここでこのメロディーに対して内声をこう動かすのか・・・」って頷きながら感動していました
彼のようなオーケストレーションを作りたいと誓う今日この頃でした