今回はとある実話を交えてお話をしていこうと思います
ブラック企業は労働者を使い捨てにするので、問題が発生しても責任を取ろうとしません
ですが残念ながら、法律上の責任を免れることは出来ません
なので基本的に問題が起きたときには、会社を訴えれば何とかなりますが労力を必要としますので労働者としては負担になってしまいます
責任放棄するブラック企業
とある配達業者のお話です
この会社では配達が主な仕事なのですが、ほとんどの社員が届け先に荷物を持っていく時にトラックを逆停車をしていました
ある日、逆停車を見た警察官から注意を受けたのです
「これは逆駐車で道交法違反だよ」
と言われても仕事優先と考えていた社員は、
「こうするように会社から教えられた。文句なら会社に言ってくれ」
と名刺を渡しました
その後、会社では問題になり管理職の人が警察に呼ばれお叱りを受けました
次の日、管理職の人が朝礼で社員に向けてこのように発言をしました
「えー、昨日逆止めについて警察からお叱りを受けました。皆さん急いでいるのは分かりますが見つかってしまいますと会社としても困ります。私も配達時には逆止めしていましたが一応会社としては道交法を守っていることになっています。なので今後警察に捕まっても自己責任でお願いします。会社は一切責任を取りませんのでよろしくお願いします」
もちろん社員達は憤りしかありません
逆停車をしていた理由はあまりにも仕事量を増やされてしまい時間節約の為に仕方なくやっていたわけです
管理職の人もそれを見込んで仕事を詰め込んでいました
仕事量はこれまで通りで逆停車については「禁止」という言葉を使わずに「自己責任でお願いします」と責任逃れをしようとしたのです
道交法違反をさせておいて責任放棄をする卑怯者ですね
要約すると「仕事量は減らしません、でも道交法違反については会社は一切責任取らないよ」って意味です
常日頃「仕事は早くしろ」と圧力をかけてきます
これをブラックと呼ばずして何と言うのでしょう
本来ならこう言うべき
「逆停車は道交法違反です、会社としても一切禁止致します。そうしますと配達に時間がかかってしまうので仕事量については調整しなくてはいけません。会社としましては残業になったらちゃんと残業代も支給いたしますし、人手を増やす予定なので徐々に残業を無くしていきます。今まで違法なのを分かっていながら皆さんにさせていたことを謝罪したいと思います」
こう言われたら労働者としては納得いく部分が出てくるんじゃないでしょうか?
労働者に全て背負わせるような管理者は信用なりません
会社は責任を取らないといけない
いくら会社が「責任取りません」と言っても問題が起きて証拠が揃えば、会社は責任を免れることは出来ません
故に会社には絶対的に責任が生じているのです
- 社員に適切な仕事量を采配出来ているか
- 違法行為が無いか管理出来ているか
- 万が一の時の為に責任を取れるようにしているか
なので社員に対して「仕事を早くしろ、沢山しろ」と言いながら「違反しても自己責任な」と要求するのはワケが分からない話なのです
要求している仕事量が違反行為しなければ出来ない量であれば尚更ダメです
あなたを守る気が無い会社はさっさと見切りを付けて転職しましょう
まとめ
無理難題を労働者に要求する企業は多いようですね
無茶を言うくせに自己責任を押し付ける卑怯な話です
そんな会社は潰れてしまえばいいし、労働者も我慢せずに転職すべきです
万が一、事故や怪我にあっても会社は責任を取ってくれませんし、むしろあなたを責めたりします
「社員=人」ではなく「社員=歯車」程度にしか思っていません