トモーヌのひとりごと

レゴや音楽、政治などを扱う雑記ブログ

高度プロフェッショナル制度は私達にとって最悪な制度になる

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働き方改革の一つである「高度プロフェッショナル制度」ですが、非常に問題が多い制度です

一部では「問題無い」と主張していますが、私は大問題であると断言します

そもそも論として今の政府が労働者の為の政策を進めるわけがありません

さて一体どこが問題なのかを書いていきましょう

定額働かせ放題制度

簡単に言うと見出しどおりの事を合法化するのがこの制度です

労働時間という概念が無くなるので規制も無くなってしまうわけで、現行法の1日8時間、1週間40時間の労働時間の原則も適用されなくなります

休憩についても同じです

現行法では6時間を超える労働時間の場合は45分、8時間を超える場合は1時間の休憩を労働時間の途中に与えなければなりません

たとえ労働者側が「休憩いらない」と言ったとしても休憩させなければならないというのが今の法律なわけです

高プロの場合は、休憩を与えなくてもOKになってしまうのです

1日何時間でも働かせてもOKってことだ

労働時間の概念が無くなるってことは、残業というのも無くなりますから残業代も払う必要がありませんし深夜労働についても払わなくていいのです

 

これらを考慮すると「定額働かせ放題」が成り立つわけだ

労働時間の概念を無くす事で、休憩や残業に対して企業側が考えなくても良いからね

基準が下げられる可能性大

「現時点では年収要件が1075万円だから大丈夫だ」
「俺ら普通の労働者には関係ない」

このように他人事のように言う人(特に与党支持者)がいますが非常に油断した甘い考えです

ずっと同じ基準のまま行くわけないでしょ

法律案では対象業務についてこのように書かれている

「高度の専門的知識等を必要とし、その性質上従事した時間と従事して得た成果との関連性が通常高くないと認められる業務」

こんな曖昧な考えを元に厚労省が奨励で決めるそうですから、どの業務が対象になるかは現時点で分からないのです

 

皆さんは派遣法を覚えていますか?

1985年に成立したのが始まりで、最初は13業種が対象でしたが1996年には26種に拡大、99年には派遣業種が自由化されてしまいました

そして2015年の派遣法改正では「原則3年までなら全ての業種でOK」となり、医療業界や建設業などでも派遣社員を使えるようになったのです

最初は制限された状態で成立しておいて時間をかけて改正していくのが日本政府のやり方なので、高プロも同じ道を歩むでしょう

年収要件が1075万円から引き下げになっていくと予想しています

経団連は「400万円にすべきだ」と言っていますから、そのくらいの要件か更に低い要件になるかと

下手したら「なんでも高プロに!」って事になりかねないのが日本なのです

このまま成立したら過労死のバーゲンセールに

現時点で長時間労働が問題になっていて過労死のニュースが報道されているのに、高プロを通したらこれらの問題を合法化してしまい、訴える術を失ってしまいます

本当に長時間労働を是正するのであれば労働基準法違反を厳しく取り締まれば良いのです

なのに新しくワケの分からない制度を追加する政府のやり方は、我々国民をバカにしており自分達の事しか考えていないと断言出来ます

まとめ

こんな欠陥だらけの悪法は廃案にすべきです

色んな情報を見ても労働者にとって全く得が無いのは明白ですから