以前、裁量労働制についての問題点を書きました
私は裁量労働制については反対です
ていうか日本では無理でしょう
元々過労死が懸念されていたのですが「あーあ、やっぱりか」という事件が起きてしまいました
裁量労働制での労災認定
とても悲しい事件が起きてしまいました
亡くなった男性は裁量労働制を適用され働いていたそうで、年齢は28歳
過労が祟って、くも膜下出血により亡くなる
月の残業時間は最長で184時間で正気と思えないレベルであった
昨年に起きた事件であったが、今年の4月に労災認定された
男性は納期に追われて会社に泊まりこみで仕事をしていた事があるそうだ
いつかはこのような事件が起きるとは思っていましたが、いざ起きると憤りしかありませんね
裁量労働制の悪用
今回の事件だと亡くなった男性に裁量権があったかどうかは怪しいと思われる
システム開発業務に従事し、その後にチームリーダーに昇格した時から「専門業務型裁量労働制」が適用されていたのだが、労働時間に関しての裁量権はあったのだろうか?
仮にあったとしても、与えられた仕事量が多かったら裁量権もクソも無い
悪用の例
- 見なし残業代を貰う代わりに働かせ放題、与えられた業務が納期までに終わるまで激務が続く
- 裁量権は与えられているが、渡される仕事量が尋常じゃない数であるから長時間労働になる
このように裁量労働制というのは一見「労働者に裁量権があり自由がきく」と思ってしまいますが、現実には悪用されるのがオチなのです
そもそも労働者の立場が低い日本の場合、こうなるのは予想出来た話であって「当たり前じゃん」なのです
要は経営者側が搾取するための制度なわけで、労働者の為の制度ではありません
この制度は「非常にモラルが高い国」が出来るわけであって、日本では不可能です
亡くなった男性の悲痛な叫び
生前、男性はツイッター上でこんなつぶやきを残しています
「ねむい。13時から翌日の18時までってなんなん」(4日12時24分)
「仕事終わるまであと22時間」(同日20時20分)
「外明るいと思ったらもう6時かよ。アーメン」(5日6時32分)
「うおー! やっとしごとおわったぁー!社会人になってから36時間ぶっ通しで働いたの初めてやがな」(6日1時20分)
これを見て異常としか思えませんよね、労働時間の概念がどっかに飛んでいるのでしょう
男性は酷い頭痛に悩まされていたそうです
異常な睡眠不足と溜まりに溜まったストレス、そして慢性的疲労によってくも膜下出血を引き起こしたのです
明らかに異常な労働環境なのにブチギレしたり仕事をボイコットをしなかったあたり、おそらく真面目で責任感が強かったのか、反旗を翻す術がなかったのでしょう
あなたの職場に裁量労働制が導入されたら転職を考えろ
結局日本の労働環境では裁量労働制を正しく運用は難しいでしょう
なのであなたの職場で導入された時には警戒しましょう
色んな言い訳をつけてあなたに裁量労働制を適用させようとしたら十中八九「あなたをコキ使って搾取する」つもりです
さっさと転職を考えましょう
現時点で悪質な裁量労働制を適用されて働いている人達へ
「納期が~」とか「責任が~」って煽られてしまい長時間労働しなくてもいいんです
疲れて嫌になったらさっさと家に帰りましょう!残業なんかしなくていいんです
「納期が~」って言われても余裕の無い納期を設定した側が悪いのですから、あなたは何も責任はありませんよ
「責任が~」って考えるあなたは自分の考えが間違っていることに気付きましょう
仕事には責任があるから帰れないって人は私からすれば一種のバカです
軽くディスりますが、あなたがブラック企業下で責任を持って仕事をしていても何の価値もありませんし、世の中からすれば害悪そのものです
あなたの責任感は1円の価値もありませんし何の得も無いですし迷惑なんですよ
アホ丸出しの責任感なんかブラック企業が得をするだけですから、捨てたほうが世の中の為ですよ
違法行為をしているのは企業側なので、あなたは従う必要は無いのですよ
だから定時になったらさっさと帰って寝てください
会社の人間にグダグダ言われたら「知らん、そんな責任は取れない」って言ってやればいいのです
悲しい話なのですが、世の中「無責任論者」が得をしやすいのです
無責任で自分勝手なほうが楽なんですよ
まとめ
日本の企業で裁量労働制を正しく運用しているのは数少ないと思われますから、「裁量労働制」を目にしたら警戒をしたほうが良いでしょう
ヤバイと思ったらさっさと転職を考えたほうがあなたにとって楽な道なのです
日本の企業の数は400万社を超えると言われていますから探せばいいですし、自分で稼ぐ道もあるんです