今日は知人と「仕事についての考え方」について議論してみました
アメリカ型の考えと日本型の考えについてです
結論は「日本は器用貧乏を育成する」となりました
そこで感じたことを書いていこうかなと
器用貧乏を育成し優遇する日本
日本の企業は「何でも出来る人」を欲しがりますね
製造工程を従事している労働者が「検査や設計も出来る」となると雇用主は喜ぶものです
1人で複数のスキルを持つ事は今でも就職で有利なのです
「スペシャリストよりも平均的を求める」
そういう風に感じますね
学校の教育でもこの傾向はあります
何かの能力に長けている人を良しと思わず「皆と一緒」を優先します
要は平均的に出来る人を育てる教育なわけです
アメリカなどの国では何かに長けた能力がある人間に対して「それを武器にしろ!もっと伸ばせ」と考えます
「スペシャリストを作ろう」という考えですね
奨学金についての考え方もここからきているのかなと
「人の仕事を奪うな」の考え
アメリカで働いた事のある人の体験談なのですが、ある自動車メーカーで海外に1年出張した時の話
オフィスで仕事をしていたその人はゴミ箱が無い事に気が付きました
ふと周りを見ると他の社員達はゴミを床にポイってしています
「ええええ!?何で床に捨てるの???」
あまりの衝撃に唖然としてしまったのですが、その人はすかさず落ちているゴミを拾おうとしたのです
すると1人の社員に注意されたのです
「君が掃除をすると清掃担当者の仕事が無くなるだろ!」
ええええ!!!???
更に唖然とし、当時は全く理解できなかったそうです
この話から分かることは以下の通りです
- 仕事の役割分担が厳格である
- 仕事を自分で完結する考え
- 人の仕事を奪うのはダメである
更にその人は「君は掃除の仕事をしに来たんじゃないだろ?掃除に時間を使うくらいなら自分の仕事に時間を使え。掃除はプロがしてくれるんだから」と言われたそうです
私達の常識では理解出来ないかもしれませんが、この考えはとても合理的なのです
完全に役割分担すれば集中して仕事出来ますし、自分の仕事を完結出来る事により自分の仕事に対しての責任感も高くなります
日本の場合、気が付いた人間が人の仕事をしてあげたり手伝ったりするのは当たり前です
これは良い事なんですけど当然の状態になる可能性が高く、いつのまにか自分の仕事になっちゃったってパターンです
んで「誰かやってくれるだろう」という甘えも生みますよね
最悪な場合、沢山仕事をする人と仕事をしない人の給料が同じという結果にも繋がるわけですね
どっちが良いかは優越つけませんが、アメリカ型の考えを参考にしてもいいんじゃないかなと
役割分担は大切
スポーツを見れば役割分担がどれだけ大切かわかります
野球を見ても守備は決まっているし、投手陣の采配も適材適所に設定されています
サッカーも同じですし、バスケもバレーも同じ
アメフトも同じです
モータースポーツも同じですよね
必ず役割分担は存在します
しかし何故か日本の労働環境はマルチスキル人材を優遇しているのです
労働環境でも役割分担を明確にして「人の仕事をするな」として対価も個別で設定すれば出来る人が損をする状況は減るんじゃないかなーと思うのです
百歩譲って、何でも出来る素晴らしい人材には給料を高くしてあげるのは当然ですよ
それをせずに働かせるだけ働かせて給料は上がらないなんてモチベーションが下がる一方です
まとめ
結果として器用貧乏な人材を優遇する日本では「スペシャリスト」は身を立てにくいと思われます
中には身を立てる人もいますが、次元の違うレベルの才能がある場合が多いと思います
長けた能力に対する対価が発生しないのは問題なのです