トモーヌのひとりごと

レゴや音楽、政治などを扱う雑記ブログ

YOSHIKIの作品で至高のアルバムは「ETERNAL MELODY」である【X JAPAN】

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XやYOSHIKIについての記事を全然書いていないという事に気がついたので今日書きます!

私はYoutubeでX JAPANの曲をオーケストラ編曲してアップしたりしています

私にとってYOSHIKIとは、強い刺激を受けた音楽家なのです

今回は音楽家YOSHIKIの作品であるETERNAL MELODYを紹介しましょう

ETERNAL MELODYとは

YOSHIKIの曲をクラシック調にアレンジされたアルバムで、YOSHIKI本人が企画・監修・選曲を担当しており、編曲はビートルズの元プロデューサーであるジョージ・マーティンと他2名が担当している

演奏はロンドン・フィルハーモニー管弦楽団である

一流の編曲家によってクラシックアレンジされたYOSHIKIの曲はまるで映画のような壮大さと繊細さが表現されている

ここでの経験が後にYOSHIKI CLASSICALで反映する事になる

基本的にYOSHIKI作曲の楽曲は聴き易い、そしてコード進行も偏っている

ベースが1音ずつ下がる王道パターンが特に好きである

この特徴だと編曲が単調になりがちかと思われるが、ETERNAL MELODYでの編曲はそんな概念はすっ飛ぶ

クラシック調にアレンジする感性を養うのに良い作品なのだ

では各楽曲を紹介していく

Overture

この作品のメドレーである

特に言う事は無いが、メドレーにする場合の参考にはなるだろう

Vanishing Love

一言で言うならば「お堅いクラシック」と言ったところである

基本的な構成は原曲に忠実である

冒頭はオーボエがメインメロディーを担当しているが全体的には弦中心である

ワーグナーやブラームスが好きな人は「お、いいじゃん!」って思うだろう

弦のアレンジを学ぶには良い作品だ

Amethyst

ライブオープニングでお馴染みの曲である

時系列的にYOSHIKIがこの作品の為に書いたような曲で、彼の作品の中でもトップ3に入るくらいの名曲だ

ドラクエの曲が好きな人は意外と好むかと個人的に思う

最後の大サビでのホルンパートは至高で吹奏楽経験者なら「これは絶対吹きたい!」って思うだろう

Kurenai

基本的に原曲に近いが所々変更されている

音階がアジアチックというか和の音階に近いので和風に感じるだろう

よく聴くとピアノも入っている

Endless Rain

皆大好きの曲でライブ終盤に歌われる

キーが原曲よりも2度下がっているのが特徴で、曲の始まりの部分とサビの裏で弦や金管に動きがあるところは参考になる

ギターソロに該当する部分はカットされているのが今一つな所だ

Unfinished

構成は原曲に限りなく近い

元がシンプルな曲だけに「オーケストレーションはどうするんだろう?」って思うところだが流石プロの編曲者である

とても良い!

ちょっと迫力がつき過ぎかなって思うが

Say Anything

このアルバムで最も素晴らしいと感じたのがこれだ

構成は原曲と同じで、派手で迫力がある編曲がなされている

ギターソロ部分はトランペットが担当しており迫力のある演奏が聴ける

トランペットプレイヤーからすれば高音での演奏なのでちょっとキツイだろうけどね

まさにエンディングで使える曲

終焉部分(カデンツァ)も魅力の一つで、まるでパッヘルベルのカノンのような品のある音なのだ

個人的に思うのが、この曲は編曲するのが楽しい曲だと思うのですよ

元の音の並びが心地良いというか調和が取れているという感じなのですよ

私もこの曲をアレンジするのが好きです

Silent Jealousy

ギターソロの部分からスタートする構成になっている

ハイスピードナンバーがここまで綺麗に編曲出来ると誰が思っただろうか

「す、すごい」と思わせる作品である

サビのメロディーラインは金管楽器に合うせいか、ホルンとトランペットが大活躍である

A Piano String in Es Dur

タイトルにピアノと書いてあるがこの編曲ではピアノは出てきません

クラシック調というよりも映画音楽に近い作りである

曲の最後の部分でビックリするだろう

Week End

冒頭は弦中心のお堅い作りで、サビはホルンが唸る構成である

意外に疾走感もあるので速い曲が好きな人向けである

Rose of Pain

編曲の素晴らしさではSay Anythingに次ぐレベルである

元が大曲なので当たり前ではあるが、純粋なクラシック作品として非の打ち所が無いものだ

疾走部分は4分の2拍子で作っていると思われるので疾走感が原曲以上である

約7分半と原曲よりも短いので「もうちょっと聴きたい」と思わせられる

Tears

アルバムのラストの曲だけに豪華な作りである

カーテンコールに似合う

構成は原曲と全然違うので最初は違和感があるだろう

YOSHIKI本人もお気に入りなのかCDのカップリングに収録したり、2002年のクラシカルライブでも演奏されている

まとめ

このアルバムの完成度はこれまでの作品の中でも最上位に位置すると言っても過言ではない

一流の編曲家と一流の楽団のおかげで生まれた作品なのだ

今からクラシックを学びたい、アレンジを覚えたいと考える人にはピッタリの作品なので視聴してみるとよいだろう