ネットのニュースを見ているとこんな記事が
昔からよくある話といえばそうなのですが嫌な話です
私はゴミ収集の仕事を実際にしていたので「あー、あるある」ってなりました
ってことで今回はゴミ収集の仕事について書こうかなと
住民からの暴言はたまにある
この手の暴言や悪口は言われた事がありますねー
私は昔に役所の収集(バイト)と役所からの委託業者で働いていました
民間といっても役所からの委託なので会社の収入は税金から来ています
なので「税金ドロボー」とか「税金でメシ食っているんだから街のゴミを全部拾え」とか言われましたね
作業中、子供たちが鼻をつまみながら横を通っていったり、歩行者が嫌そうな顔して近くを歩いたりと「嫌われてんなー」って思う事がありました
もちろん全ての人がそうではないですよ
たまにこういう嫌な人たちと遭遇するのです
ゴミの収集後にクレーマーが「まだゴミを回収していない!忘れているだろ」と電話が来ることもあります
確実に全て収集しているのにこんなクレームを言われるんだからやる気無くなりますよ
しかも役所は住民トラブルが嫌なのでこうしたクレームに屈して「後出しだろうけど回収してくれ」と言うのです
後出しの回収は役所直営も委託会社も同じようにやっています
イメージが悪いのは事実
ネット上でもリアルでも「素晴らしい仕事じゃん」と言ってくれる人が多いので良かったです
そんな皆さんに質問をします
「あなたはゴミ屋さんで働きたいですか?」
おそらく遠慮してしまう人が多いんじゃないでしょうか?
「必要な仕事」って分かっているけど「自分はちょっと・・・」ってなってしまう
わかりますよその気持ち
イメージが良い仕事じゃないってことは事実です
実際働いているとイメージが悪い理由が分かりますからね
昔のイメージが悪いせい
昔のゴミ収集の人は強面が多かったのです
我々は「ゴミ屋さん」と呼んでいましたけどね
元々、多くのゴミ収集の仕事(事業系)は反社会的組織の収入源になっていました(今もあるかも)
役所が行っている一般ごみ収集は役所で雇った職員(労務職)が仕事をしているのですが、昔の労務職は素行の悪い人間でも入れたのです
背中に彫り物がある人、指が無い人、警察のお世話になったことがある人、今の時代では考えられない人たちが役所のゴミ収集をしていたのです
当時の人たちはもう引退されていますけどね(今の70代くらい人たち)
一部の人間だとは思いますがこんな話もあるのです
ゴミステーションの前に車を止めていた時なんかは、最初は「すいませーん、車をどかしてください」って優しく言うのですが、誰も反応しない出てこない場合は「コラァ!さっさと車どかさんかいボケ!!」って怒鳴ったりするのはよくあったそうです
追い越しや割り込みをされた時は、猛スピードで相手の車を追いかけて信号待ちで相手の横に車をつけて「○すぞ!」と言ったりと素行の悪い話が多かったのです
住民が暴言を吐かれた職員が怒って喧嘩に発展することもありましたからね
このように素行が悪い時代があったので当時の住民は「ゴミ屋は怖い」ってイメージがあり印象そのものが悪いのです
時は経って今の40歳代の人たちが働くようになるころには徐々に改善されていき、昔のような傍若無人な話は少なくなっていきました
私が見る限り今の時代、この業界で働いている人の多くは真面目な人だと思いますが過去のイメージの悪さで働きづらいのは事実でしょう
仕事そのものは良い
一度やればわかりますが、マトモな事業所で働いていれば「これは辞めたくない」と思うでしょうね
そう思うくらい良い仕事なのです
ある事業所は「収集が終わったら帰り」と言われており、朝から収集して昼には家に帰ったりしていたそうです
またある事業所では実質の労働時間が6時間程度で終わるので割が良い仕事と評判でした
とはいえ仕事の性質上、腰への負担が大きいのでギックリ腰になったりするので注意が必要ですけどね
臭いも最初は辛いですが慣れると平気なものです
短時間で終わらせることが出来る仕事なのでマトモな事業所だと「こんな良い仕事は他にない!」って言う人も出てきます
しかし、ブラック経営をする事業所もいくつかあります
短時間で終わるので「他にも沢山仕事をさせよう」と無茶な仕事の割り振りをしたり、通常より多い収集をさせたりしてしまうのです
そら経営者からすればウハウハなのは間違いありませんが、働いている人からしたら「こんなの過労だ」と思います
さいごに「ゴミ収集の仕事に興味がある人へ」
この記事を読んでいるそこのあなた!
もしゴミ屋に転職したいと思っているのであれば私がいくつか良い会社選びのポイントをお伝えします
- ゴミ収集車が綺麗であること
- 新型のゴミ収集車を導入しているところ
- 2人乗車をしている
- 役所の委託業者
- バキュームカーもある会社
これらの点を踏まえて探せば大体は良い会社でしょう
商売道具であるゴミ収集車(パッカー車)が綺麗で新しいのは一番のポイントであります
2人乗車をしている事業所は人員に余裕があることが多いですし、安全を考えている証拠なのでポイントとなります
役所の委託業者は基本的に問題を起こさない限り安泰なので選ぶ時のポイントにしましょう
そしてバキュームカーがある会社という点ですが、これには理由があります
バキュームは単価が高い仕事なので、バキュームの業務をしている会社は大方黒字です
つまり会社の財政的に問題無いので倒産の可能性が少ないのです
実際、ゴミ収集とバキュームカーを比べると全然単価が違いますからね(バキュームのが高い)
それにどちらも絶対無くならない仕事なので「安泰が欲しい」という人はもってこいかもしれません