さて今回は「価値」とは何なのかを書いていきたいと思います
まず辞書ではどうなっているか見てみましょう
1 その事物がどのくらい役に立つかの度合い。値打ち。「読む価値のある本」「価値のある一勝」
2 経済学で、商品が持つ交換価値の本質とされるもの。→価値学説
3 哲学で、あらゆる個人・社会を通じて常に承認されるべき絶対性をもった性質。真・善・美など。
※デジタル大辞泉(小学館)から引用
大きく分けて3つの意味がありますね
これを踏まえて持論を書いていきます
物に対する「価値」の考え方
私達の身の回りはあらゆる物に溢れています
そして店へ行けば沢山のものが売っており、ネット上でも色んな物が売っており私たちは常に物に囲まれているのです
皆さんは物に対してどう価値をつけていますか?
市場価値?それとも相場?自分にとっての重要度?人の評価?
私はこう考えます
「物がどれだけ活躍したか(使われたか)が重要だ」
ゴルフで例えましょう
クラブを揃えているのに新しいクラブを買ってしまい、古いクラブが倉庫に眠っているとします
あなたは新しいクラブでゴルフを楽しむわけで、古いクラブはもう使われませんからこの古いクラブの未来は現時点では無いわけですよね
このまま倉庫に眠ればいつか捨てられてしまいクラブの命運が尽きるわけです
ここで古いクラブを人にタダであげるとどうなるでしょうか?
貰った人はそのクラブを使い練習し上達するでしょう
となれば古いクラブは「新しい持ち主と共に歩む未来」を手に入れたわけです
この例え話は主体が人ではなく「古いゴルフクラブ」にあります
2人の持ち主のゴルフライフに貢献し価値を発生させているわけですね
誰かの役に立ち、誰かの生活に貢献し、寿命が尽きるまで使われる
道具はこうした未来が幸せなのかと私は思うのですよ
何が言いたいか分かりますか?
物の未来を作るのは人なのですよ
そう、あなたが物の未来の鍵を握っているわけです
ただ単に「必要ないから捨てる」というのは簡単な話ですが、それにより物の未来は潰えてしまいこの世界で価値を発生させる事は出来なくなります
必要無くなった物を次の人へ渡そう
あなたが「必要無い」と思った物でも誰かが必要としている場合があります
気がつかないだけで以外とこういうのは多いです
例えば本は特にそうなんじゃないかなーって思います
あなたが買った本はあなたの知識になり役目を終えます
このまま古本屋さんに売るのも一つの未来ですが、あなたの身の回りに必要としている人がいるならばその人へ渡してあげてください
そうすればその本は新しい持ち主へ知識を与えます
もし捨てられれば知識を与えた相手があなた1人しかいないわけですが、誰かに渡せば複数人へ知識を与えるのです
つまり価値を発生させた人数が多くなるってことですな
ま、物を売れるようにしたい場合はこの方法は多少異論があるでしょうけどね
物を大切にするのも価値ある事
人に渡すだけが価値ある行為ではありません
ずっと愛用すれば物はあなたに長い時間、価値を提供するでしょう
楽器は特にそう思いますね
長年愛用した楽器は持ち主の癖を記憶しますから、最も自分に合った楽器になるわけです
そうなれば持ち主にとって価値のある楽器になるわけです
過去記事に詳細を書いてあるので良かったら見てくださいな
最後に「値段=価値」ではない
市場価値と考えれば値段=価値と解釈するのは間違いではありません
しかし物は誰かに価値を与えることもあるのですよ
そして価値を与えた時間と人数が多ければ社会的にも貢献しているとも言えますし、私達の役に立っているのです
あなたが購入した物で「全然使っていない」ってのがあったら売りに出す前に必要な人がいないか探してみましょう
もし「それ私がいま欲しいものなの!」って人がいたら渡してあげれば、その物は価値をまた発生させて貰った人の生活の役に立つでしょう
私がこう考えるのはゴミに関する仕事をしていた影響があります
業界の人なら分かると思いますが、まだまだ使える物が普通に捨てられているのです
使われた形跡が無い家具、持ち主に捨てられたぬいぐるみ、キズだらけだけどまだ使える楽器などなど
特にぬいぐるみは捨てられていると悲しい気持ちになりますね
「物に魂が宿る」とまでは言いませんが、捨てられることにより未来を失った物達が不憫に思えるのですよ
物を大切にしましょう