私達の身近にあるコンビニ
ここ十数年で驚くほど数が増えて100m圏内に複数のコンビニがあるのが珍しくありません
「コンビニオーナーで独立を」と脱サラしてコンビニ経営を始める人もいるでしょうが、実際にやってみるとなかなか大変な様子
一般人から見る「コンビニ経営の問題」を書いていきます
体に悪い24時間経営
今のコンビニは24時間営業が基本となっているので24時間分の人材が必要なのです
例えば深夜の人手が不足すればオーナー自ら出勤しなくてはいけませんし、昼間でも突発の欠勤が発生したらオーナーが代わりに出て行かなくてはいけません
サラリーマンのように決まった時間だけ働くという概念がありませんので、遠出もなかなか出来なくなります
人手が足りていれば大丈夫ですが、今の世の中『売り手市場』なので人材確保が難しくなりつつあります
本来寝るはずの時間帯に働かなければいけなくなると体への負担が大きくなり体調不良になりやすくなります
コンビニによっては「24時間営業は絶対である」というスタンスなので、インフルエンザなどの病気に罹っても営業しなければ違約金や強制解約させられる可能性があるのです
【独自】大阪府の #セブンイレブン オーナーが2月1日から24H営業をやめて本部から解約を迫られています。応じなければ、違約金1700万円+強制解約とのこと。
— 弁護士ドットコムニュース (@bengo4topics) February 19, 2019
昨年、妻を亡くし、人手不足が慢性化。他の店舗にも起こる可能性があり、24H営業の是非を問いかけます。https://t.co/OiBbFiAzaD #コンビニ
セブンイレブンは基本的に融通がきかないようで、いかなる理由があっても「24時間営業の契約」が一番優先のようです
こうした人手不足によるトラブルはこれから増えるでしょう
蛇足ですがセブンイレブンが元々7時から23時までの営業だったことを知らない人も増えてきましたね
臨時休業が出来ない
オーナーなので「自分の店だ」と思いたくなるでしょうが、所詮フランチャイズ契約ですので自分の考えで「今日は休業にしよう」ってことが出来ません
猛烈な台風が直撃しようが大雪で都市機能が麻痺しようが本部から「営業しろ」と言われます
なにやらコンビニ大手は「社会インフラ」を自称しているようです
勘違いも甚だしいというのが率直な感想ですね
そら24時間営業していれば災害時に頼られるに決まっているでしょって話で、その際の負担をオーナーに課していることを忘れてはいけないのです
建前上、有事の際は人命を優先しているとしていますが、「有事の際は閉店してくれ」と指示を出さないあたり人命よりも契約を優先しているのでしょう
コンビニが増えすぎた
私の地元でもコンビニとコンビニの間が100mほどしか離れていなかったり1つの地区に複数の店舗があったりと、2000年代と比べてコンビニの店舗数が非常に増えています
増えれば増えるほど客の取り合いが加熱しますので、競争に負ければ廃業せざるおえなくなります
事実上のノルマであるクリスマスケーキや恵方巻きも競争によって売る事が難しくなり大量廃棄につながります
競合するのは何もコンビニ同士だけではありません
近年異常に増え続けるドラッグストアやスーパーも立派なライバルとなります
激戦地に向かうならそれ相応の準備が必要なわけですので、なけなしの貯金をはたいて独立しようと考えているなら冷静になることをオススメします
まとめ
一言で言うなら
コンビニ経営は割に合わない
そう考えていいでしょう
独立資金を何年もかけて一生懸命貯めているレベルならコンビニ経営は無謀な賭けに近いです
もし失敗したら大変なことになります
そんなくらいなら3年くらいかけてYoutuberを目指したほうが低リスクでしょう