トモーヌのひとりごと

レゴや音楽、政治などを扱う雑記ブログ

意外に名車?一代で終わった迷車たちを紹介するぞ トヨタ編

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これまでに発売された自動車の数はおそろしく多い

車好きな人でも知らない車は多いだろう

ずっと同じ名前で売り続けられる車、もう無くなってしまった車、新しく名付けられ売られている車などなど、色んな車がありますね

今回は「1代限りで終わってしまった迷車(トヨタ編)」を紹介する

プログレ

名前を聞いて「ああ、あの車か」と思う人もいるだろう

世の中の車が今ほど大型化する前の時代、ベンツのCクラス(子ベンツ)に該当する「小さな高級車」をキャッチコピーとして発売された車である

見た目はオッサン車そのもので若者向けではないし、見た目が小さいので「カローラ系のちょっと良い車って程度だろ」と甘く見られがちである

昔で言うコロナのようなイメージに感じる人もいるかもしれないが、この車をナメてはいけない

この見た目ではあるが、実はプラットフォームはマークⅡ系で足回りはクラウン系と、高級車と同じベースで作られているのである

エンジンは直6の3000ccと2500ccのNAで、騒動方式はFRと4WDとクラウン系統の車と同じグレードが用意されていた

 

外観はオッサン車そのものだが、内装は非常に豪華である

私も試乗したことがあるのだけど、率直な感想を言うなら当時のクラウン以上だった

ホイールベースはクラウンと同じなので車内の広さも十分確保されている

運転席に乗った時の高級感はマジェスタに匹敵するレベルだった

そんなプログレは発売価格が310万円から454万円(全モデルで)と見た目の割に非常に高価であったことが起因して売れなかったのである

当時のクラウンよりも高価格なのがウケなかったと私は思っている

 

どうせお金を出すなら大きい高級車を買おうと考える人が多いのか、プログレのような小さな高級車というのは受け入れられないのが悲しい話である

プロナード

トヨタ・アバロンの兄弟車として売られていた車である

騒動方式はFFで大きな車体が特徴で、現在で言うならカムリと同じ系統の車である

明らかに北米向けに作った感がある見た目をしており、車内の広さはセルシオクラス(LS)である

FF車の特性である室内の広さにV6・3000ccの大型エンジンを搭載し、コラムモデルは3人掛け2列の6人乗りというアメリカンな車なのである

発売当時、実物を見た私の第一印象は「クラウンやアリストよりも大きい車」だった

「他の人と被らない車が乗りたい」って人にはもってこいの車といえるだろう

ランクはウィンダム(ES)よりも上の高級FFセダンなのだが、競合車種が多すぎて不人気のまま販売は終了してしまったのである

 

プロナードは終了したが、兄弟車のアバロンは今でも北米で人気車種として売られている

カムリよりも高級感があり北米トヨタの事実上のフラッグシップ車なのだ

もし入手出来るなら日本で乗ってみたいところである

きっと目立つだろう

ブレビス

プログレの姉妹車として発売された高級車である

コンセプトは「ミニセルシオ」であり、見た目もセルシオを彷彿させる

ボディサイズはセルシオクラスよりも遥かに小さく、マークⅡよりも小さいのである

搭載エンジンも騒動方式もプログレと同じである

プログレよりも高級なせいか装備・オプションも豪華で、純正で5.1ch対応のオーディオが選択出来たり、パワーアジャスタブルペダルと呼ばれるアクセルペダルとブレーキペダルの位置を可動させれたりと他の車に無いものが搭載されていた

 

装備の面でもコストをかけて作ったのだが、競合車種が多いのとクラウンとの差別化に失敗し不人気となり6年で終わってしまった

プログレとブレビスの「小さな高級車」はSAIやレクサス・HSが事実上受け継いでいる

ヴァロッサ

これこそ迷車といえる至高の一品である

マークⅡの姉妹車であり、チェイサーとクレスタの後継車として発売された車であるが、いまいち認知されていない不運の車である

特徴的な外観はイタリアンテイストで、アルファロメオを意識して作ったように感じるデザインだ

そんな見た目のヴァロッサはマークⅡと同じで、エンジンは直6・2500ccと2000ccが用意されて上位グレードは280馬力を発生するモデルもある

 

発売する時代が早すぎたと私は思う

トヨタが冒険して発売したんだろうなーって思わせるデザインは、当時のマーケットに受け入れられてなかったようで、僅か3年で販売終了となった

もし今の時代より少し先の時代に発売していれば売れたかなって思う

 

見た目は癖のあるイタリアンデザインだが、中身はマークⅡと同じなのでドリ車に使えるのも特徴である

ブレイド

最後に紹介するのがコレだ

当時の担当者に「どうしてこんな車を出したのですか?」と直接聞いてみたい一品だ

「小さい高級車」というのはセダンが基本であるが、このブレイドという車はハッチバックである

現行モデルで同じ車種を挙げるならオーリスやカローラスポーツだろう

発売当時、オーリスの姉妹車として発表されていた

見た目はカローラ系なのに、フロントの顔つきはクラウンのようなデザインで、エンジンは直4の2400ccとV6の3500ccと車格に似合わないパワフルなものだった

ちなみに直4はエスティマやアルファードに搭載されているものと同じで、V6はヴェルファイアやハリアーと同じものである

排気量だけで見ても3.5のV6を積んだクラウンと同じだから驚きだ

 

カローラ系の小型ハッチバックに、大排気量のエンジンを搭載するという前代未聞の試みをした当時のトヨタは素晴らしいものであったが、全然売れずに6年で終わってしまう

中古車で安く手に入るので、手ごろにV6・3500ccを体感したい人にオススメである

ボディサイズや重量を考えると非常に速い車と言えるだろう

おわりに

今の時代と比べて昔は冒険心や遊び心で作ったような車がいくつかある

今回紹介した車たちも当時は売れなったが、少々改良して今の時代で発売すれば売れるかもしれないね

近年のように似たような車ばっかだと車ファンとしては「つまらないな」と言わざる負えない

面白い車を発表してほしいものだ