トモーヌのひとりごと

レゴや音楽、政治などを扱う雑記ブログ

【堀江炎上】「~なのに」という“たられば”は人を不快にさせる

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いやー、またしてもホリエモンが炎上していますよー

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炎上狙っているのか相変わらず言い方がアレなんですよねこの人は

私としては堀江貴文は人の世話をやくのが好きな善人に見えます

ただ言葉選びが悪いので炎上しちゃうのかと

わざと聞こえの悪い言葉を使っている可能性もありますけど

 

ホリエモンも使っている「~なのに」って言葉ですが、どうして「たられば」が人を不愉快にさせるのかを考えていこうかなと

仮定の話をしても事実は変わらない

ホリエモンの言い分は、

  • 胃がんの多くはピロリ菌が原因
  • 早期にピロリ菌を除菌すれば予防可能
  • 検査しない人に警笛を鳴らしている

とまあ一見まともな主張なのです

特に今回の話は「検査しない人への啓蒙活動」が主になっているのでしょう

これを前提にすれば堀江の言う事にはある程度納得がいきますね

 

しかし批判している人たちはこの前提がありません

「亡くなった山本KID徳郁さんに向けた言葉」

これが多くの皆さんの前提でしょう

既に亡くなっているのに仮定の話を持ってきても事実は変わりませんから、「今言われても遅いやん」ってなります

堀江の言葉が皮肉に聞こえてしまうのもあるのでしょうね

「防げるガン」と言われても発症してしまったら遅いので完全に“たられば”なんですよね

今ガンを発症していない人は「あー、検査しないといけないな」と病院へ行けば防げる可能性は上がるでしょうけど、既に発症している人からしたらただの皮肉でしかありませんし「そんな事を言われてもなー」ってなってしまいます

 

発症した本人からしたらどうしようもないので「~なのに」は不快な気持ちにさせてしまうのです

「~なのに」は相手を否定している

普段の会話でも使われる「~なのに」って言葉ですが、使い方によっては相手を否定してしまいます

Aさん「私は○○の仕事をしたい」

Bさん「その仕事は低収入なのに」

Bさん「こっちの業界のほうが高収入なのに」

この場合だと「○○の仕事をしたい」という相手の気持ちを汲み取ってません

相手の意思よりも自分の意見を優先しているのがわかりますね

相手が「○○の仕事って大丈夫かな?」といった相談を持ちかけられているならOKですけど、相手の話すら全部聞かずに「~なのに」って言うのはアウトですね

 

逆に相手を叩く時、批判する時には「~なのに」は正しい使い方かなと

余計な善意の問題

病と闘う人、病で苦しむ人達にこういった“たられば”な言葉をかけるのは良い行いとは言えません

「病に困る人のために」と考えているのでしょうけど、結果としてお節介になってしまうことがあるんです

そして“たられば”を言う人は善意で行っていますので始末が悪い

山本KID徳郁さんのようにガン治療を受けている人は全国に沢山います

そしてガン患者の中には周りの余計な善意に悩んでいる人がいます

「その病院はダメだよ」

「○○って食材を食べれば治る」

「これを信じればガンが治る」

こうした言葉をもらっても全員が嬉しいわけじゃない

今の時代でもガンは命を奪う確率が高い病気です、そして抗がん剤治療は体への負担が大きくて「抗がん剤で・・・」と考える人もいるでしょう

私も今のガン治療には疑問がありますから予防できるのであればそれに越したことはないと考えています

だからといってガン患者本人に余計な善意から来る言葉を直接言ったところで効果があるわけがない

伝え方や本人との会話が重要で、その余計な善意が正しいものだとしても間違った伝え方では意味が無くなります

 

あなたのその善意、伝えるための努力はしてますか?

伝えたい相手からの言葉をちゃんと聞けていますか?

その善意、本当はあなたの自己満足じゃないんですか?

 

人に何かを伝える場合、一方通行ではダメです

まして“たられば”を一方通行で言われても相手を困らせるだけです

「私は知っている」から来る善意

堀江もそうでしょうけど、人に対して「~なのに」といった“たられば”を言う人はどこかしら「私は知っている・詳しい」と考えていると思うのです

これ自体は誰でも持っているので別に問題ある思考じゃないんです

問題は「私は知っている」に善意をのせて相手に一方的に伝えようとすることなんです

不特定多数に対して自分の知識を発信するのと、特定の人に対して「~なのよ」っていうのでは意味が変わってきます

不特定多数の場合は極端な話、聞いた人の反応が無くてもOKなんです

でも特定の人の場合だと相手の反応がセットになっています

ツイッターで言えば「自分のつぶやきをツイートする」のと「誰かにリプを送信する」との違いですね

 

基本的にこうした善意は特定の相手に向けられることが多い

今回の堀江の言動だって山本KID徳郁さんに向けた(関連させた)わけですから、不特定多数に向けたツイートとは言い難い

「検査しない人への啓蒙活動」って言われても個人名を出している以上は「不特定多数に向けて」「特定の人に向けて」の要素があるツイートになってしまう

加えて堀江は自分が知っている知識をそこに合わせたわけ

「胃がんの原因の多くはピロリ菌、除菌すれば防げた」

この知識に余計な善意と個人名をのせて色んな人に向けてツイートしてしまったのが炎上の原因かなと思うのです

たとえその知識が正しくても、こんな伝え方をすれば上から目線と思われて反感を買ってしまいます

堀江は悪人じゃない

言い方が酷いことが多くて批判が殺到する堀江ですが彼は悪人ではありません

これまでの彼の話や本の内容を見ていれば分かると思うのですが、彼はお節介な人間なんですよね

彼からしたら胃がんについて「防げるものを防がないのはおかしい!こうした不幸を無くすべき」と言いたいわけで、自分の知識を信用し人命を優先しているのが分かります

基本的に善意で動く人間なので悪人ではないのですが、敵を作る才能があるようでいつも誰かと戦っています

これが堀江の魅力っていうなら仕方ないのかもしれません

 

好きか嫌いかと聞かれたら、全然好きな人間じゃありませんけどね

まとめ

善意で人に対して何かを伝える時に「~なのに」は良い言い回しではありません

善意だからといって伝え方を誤れば相手を困らせます

 

私も気をつけないいけない話なんですよね